早見沙織&小倉唯が池袋を舞台にしたファンタジーアニメ『君は彼方』に出演!
<ボイスキャスト コメント>
●早見沙織(菊ちゃん役)
「(本作に参加してみて)菊ちゃんは着物を着たかわいらしい少女ですが、物語のなかで、主人公の澪を導く存在です。監督からは、澪のメンター、田舎のおばあちゃんのような存在だとお話を伺いました。アフレコ現場にはスタッフの皆様の熱が満ちていて、自然とマイクの前で気持ちが引き締まったのを覚えています。お芝居に関しては、基本的にNGはないのでまずは感じたままに自由に表現してくださいとお言葉をいただきました。そのうえでより良いものを作り上げるために、何度もリテイクを重ねて監督とともに追求した箇所もありました。
(池袋に対して)舞台である池袋は私も何度も訪れたことがある場所ですが、細部までリアルな池袋の街並みと、そこで起こるファンタジーなできごととの取り合わせが不思議で、引き込まれました。生きていくなかでの人と人とのつながり、自分の道を自分で決めること、だれかに正直な思いを伝えること…改めて見つめ直すきっかけをくれるような作品です。ぜひ、ご覧ください」
●小倉唯(円佳役)
「(本作に参加してみて)収録前、監督から直々に作品の世界観やストーリーに込めたメッセージ、各キャラクターへの説明がありました。監督の作品に対しての熱い想いや、信念の強さには圧倒され、そのまっすぐな作品への情熱が、そのまま本作の魅力につながっているんだろうな、と感じました。アフレコでは、女優でご活躍されている松本穂香さんとご一緒させていただきました。普段は声優と女優という違う畑にいる私たちですが、その時ばかりはアフレコ技術や演技力を互いにリスペクトし合い、様々なことをお話しながら収録が進みました。演者としてとても刺激になりましたし、情熱ややる気に満ちあふれた、楽しい現場でした。
(池袋に対して)池袋は、都内にいる人ならだれもが一度は足を運んだことのあるようなメジャーな土地のイメージですが、とくにアニメやゲームファンの方々にとってはどこか親しみある街になっているのではないかな、と思っています。この作品をきっかけに、池袋のよりディープな魅力を感じるきっかけになったり、作中に登場する聖地をファンの方同士で一緒に巡っていただけたたら、本作への魅力や理解度も深まるのではないかな、と思います」
●瀬名快伸(監督・脚本・原作)
「(早見、小倉の起用理由)早見さんは随分前に一度だけご挨拶させていただいた程度でしたが、その時の印象が”無垢な人”でした。菊ちゃんを造形していく時に、”無垢な存在”というのが最初にあって、そこから記憶がポンポンとすぐつながって、早見さんが声を吹き込んでくれたら最高だなと思いオファーしました。小倉さんとは何度か現場でご一緒する機会があり、キャラや芝居の変化に触れる機会が多かったんです。ハキハキしたヒロインキャラ、おっとりキャラ、神秘的なキャラなど毎回違ういろんなキャラの芝居を間近で聞き、円佳が持つ、悩みがなさそうだけど、そのなかにある複雑な感情や状況を表現できると思いお願いしました。
(アフレコを終えて)アフレコのあと、この映画を作った経緯を説明したのですが、途中からずっと早見さんは泣いてました。ほんとうに純粋な人なんだと、早見さんの存在に僕が感動しました。また、小倉さんは台本を読み込む力、読解力の高さにいつも驚かされます。円佳というキャラをそのままストレートに演じるのではなく、演出や物語の構造を理解して、微妙なニュアンスを芝居で出していただきました。ぜひ劇場でそんな無垢な菊ちゃんと、円佳の繊細な芝居を聞いていただけたらと思います」
文/久保田和馬