稲垣吾郎と二階堂ふみが耽美な世界を表現!手塚治虫原作『ばるぼら』日本公開が決定
手塚治虫の同名漫画を、『半世界』(18)の稲垣吾郎とNHK連続テレビ小説「エール」に出演中の二階堂ふみの共演で映画化した『ばるぼら』。同作が11月20日(金)より全国公開されることが決まり、あわせて日本版ポスタービジュアルも解禁された。
原作は1970年代に「ビッグコミック」で連載され、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど様々なタブーに挑戦した大人向け漫画。独特な世界感から”映画化不可能”と言われていたが、手塚治虫生誕90周年を記念し2018年に映像化が発表され、完成した作品は昨年の東京国際映画祭コンペティション部門の正式招待をはじめ、世界各国の映画祭で反響を呼んでいた。
物語の主人公は、異常な性欲に悩まされる人気耽美小説家の美倉洋介(稲垣)。彼はある日、新宿駅で酔っ払ってホームレスのようになっていた少女ばるぼら(二階堂)と出会い、自宅へと連れて帰る。自堕落な彼女が近くにいると不思議と執筆への意欲が湧き、筆が進む美倉。ばるぼらはしだいに彼にとってミューズのような存在になっていく。
美倉を稲垣が、奇妙な魅力を持つ少女ばるぼらを二階堂が演じ、手塚の息子で独自の世界観を持つ作品を生みだす手塚眞が監督を務める。さらに映像美が高く評価されるクリストファー・ドイルが撮影監督を担当したほか、国内外の精鋭スタッフが結集し、甘美で退廃的な「ばるぼら」の世界観を忠実に映しだす。
また解禁されたポスタービジュアルは海外版を踏襲し、美倉が持つペンにばるぼらが宿る絵をメインに「狂気の果て。あれは幻だったのだろうか」というキャッチコピーが印象的な仕上がりとなっている。“映画化不可能”とも言われたコミックを豪華キャスト&スタッフで作り上げた『ばるぼら』。世界で評価を受けた手塚の異色作を映画館で味わおう。