花澤香菜が黒猫の妖精に!中国の人気アニメ『羅小黒戦記』日本語吹替版の制作が決定
<スタッフ&キャスト コメント>
●花澤香菜(シャオヘイ役)
「シャオヘイはネコと子どものかわいさを持ちあわせたキャラクターです。だから、両方の要素を取り入れて、かわいく!純粋に!という点を意識して演じました。物語の最初でシャオへイは、それまで住んでいた場所を追われてしまいます。それが彼の成長の始まりです。自分にとって味方とは?敵とは?ということを自分なりに判断して生きようとします。しかも価値観がひっくり返えるような体験もします。でもそういう状況を通じて、シャオヘイは迷いながらも、たくましくなっていきます。だからこそシャオヘイが強い意志を持って戦うシーンはとても印象的です。戦闘シーンのダイナミックさは、この作品の魅力ですが、いつもはかわいらしいシャオヘイが勇ましく戦う時の表情や演出は必見です。息苦しい生活が続くなかですが、劇場で大冒険ができるすてきな機会だと思います。お楽しみに!!!」
●宮野真守(ムゲン役)
「この作品の繊細な表現、大胆なアクション、丁寧なアニメーションの演出にまず引き込まれました。作中では、自然の中に暮らす妖精と人間は複雑な関係にあります。どちらにもよいところと悪いところがあり、そこに対立が生まれてしまう。では、対立しないようにするにはどうすればいいか。とても普遍的なテーマを扱っている作品でもあります。ムゲンは、人間でありながら妖精の世界に関わる人物です。人間と妖精の間に立とうとする、彼の『立場』を意識して演じました。『立場』を通じて彼の信念が見えてくるところに魅力があります。そして、映画ではムゲンだけでなく、いろいろなキャラクターがシャオヘイと出会います。そしてなににも染まっていないシャオヘイと出会うことで、それぞれが持っているものが見えてきます。豪華なキャストが参加する作品の中に加わることができてとてもうれしいです。ぜひ、劇場でぜひ楽しんでください」
●櫻井孝宏(フーシー役)
「フーシーはとても共感できるキャラクターでした。 彼の行動は正しいとはいえないのかもしれません。でも、彼の中には“大義”と呼べるものがありますし、『きれいごとだけでは世の中は変えられない』という方向に心が傾いていく心情もよくわかります。彼はただ、その先にある光に一生懸命手を伸ばしただけなんです。だから悪役っぽい表現にならないよう意識しました。ムゲンと戦う時は、正面から勝ちにいきました。シャオヘイがムゲンとフーシーという、光と影のような二人に出会ったことに意味があるのだと思います。この作品は、アクションが巧みにストーリーの中に織り込まれています。シンプルだけれど本質的なメッセージ性が込められたこの作品を、いま、楽しむことができるというのはなかなか得難い体験だと思います。自分自身、この作品と出会って自分の原点を再確認することができました。映画館の大きなスクリーンで観ていただければと思います」
●中山信宏(アニプレックス プロデューサー)
「この作品を初めて知ったのは、Twitter上のとあるクリエイターの方の投稿からでした。そこからTwitter上でこの作品に対する熱量のある数多くの投稿を見ることが多くなったある日、社内のある人間から『すごい作品があるんです、ぜひ見てください』と言われ、そこで自分でも作品を観て、正直に、『これはすごい作品だ』と思いました。中国で製作されていながら、どこの国にも通じる純粋におもしろい物語だと思いましたし、画面に込められたクリエイターの熱量には、アニメーション製作に関わる者として、ある意味、嫉妬をするほどでした。そしてそんな気持ちを超えて、この作品のファンになった者として、日本語版を作ることで、より多くの人にこの作品のおもしろさ、素晴らしさが伝えられるのではないかと思い、今回の企画を進めました。
花澤さんをはじめとした実力派声優の演技、また岩浪音響監督のディレクションなど、多数の方のご協力によって、吹替版ならではの新たな魅力の追加された『ロシャオヘイセンキ』を完成させることができました。ぜひ劇場でご覧いただけますと幸いです。
ちなみにいまこの吹替版制作のアシスタントを務めているのは、社内で私にこの作品を薦めてくれた者です。権利許諾など、彼が率先して動いてくれたおかげで、この吹替版を制作することができました。これもまた『ロシャオヘイセンキ』という作品が持つ魅力に魅了された者の熱量によってなしえたものだと思います」
文/トライワークス