GACKT、『TENET テネット』のアクションに感嘆「わけわかんない。オーダーされたら吐きます」
『インターステラー』(14)や『ダンケルク』(17)のクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』(9月18日公開)で、GACKTと映画コメンテーターでタレントのLiLiCoをスペシャルゲストに迎えた、本作の公開記念LIVE配信イベントが、8月31日に開催。GACKTは本作について「1回観たけど、まったくわからなくて。あまりにも悔しくて、もう1回観させていただいた」と苦笑いした。
『TENET テネット』は、時間逆行をテーマにしたタイムサスペンス。突如巨大なミッションを課せられた男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が、世界の危機を救うべく任務遂行に挑む。ノーラン監督の大ファンだという2人が、抽選で選ばれた49名のファンたちとオンラインでつながり、ノーラン愛を語り合うことに。
雨で滑って転倒し、膝蓋骨骨折で手術を受けたLiLiCoは松葉杖での登壇となった。LiLiCoは「まだこの状態です。テーブルにつかまってお話をさせていただきます」と申し訳なさそうに語った。
GACKTは『TENET テネット』について「あまりにも概念がぶっとび過ぎてて。途中で理解しようと一生懸命になるんです。非常に感覚的に捉えないと、途中でついていけなくなるところもあるので、どれくらいの人が1回目からついていけるのかが楽しみです」と本作の難解さについて語った。
LiLiCoも同じ感想を持ったとか。「それなりの覚悟をして観に行ったんですが、考えすぎてしまいました。終わって、ああ、わからないと。次の日、また、観にいきましたが、それってクリストファー・ノーランのトラップにハマってしまったということなんです」と苦笑いした。
また、GACKTは時間が逆行するシーンのアクションのすごさにも舌を巻いた様子。「1回目は、すごい気持ち悪い感じがあるんです。通常のアクションシーンじゃないので。2回目に観ると、現在から未来へ行く通常のアクションと、現在から過去に向かっているシーンが、どっちから見ても成立するように作られていることがわかる。やってるほうはわけわかんない。これは相当きつかったんじゃないかと。これはオーダーされたら吐きますよ」と感心しきりだった。
その後、GACKTとLiLiCoは、観客からの質問にも答え、リモートでの交流を楽しんだ。最後のフォトセッションは、作品に合わせ、スクリーンに逆さで映し出されたリモート参加者と共に行われた。
取材・文/山崎伸子