「はたらく細胞」赤血球役の花澤香菜が語る共演の前野智昭…「白血球さんと同じで安心感のある方」
人間の体内で“はたらく”細胞たちを擬人化し、体外から侵入した細菌を退け、異物を排除したりする様子をわかりやすく描いた清水茜のコミック「はたらく細胞」。2018年に放送されたテレビアニメも人気を博し、2021年1月からは第2期の放送も決定している。これに先がけ、第2期に登場するエピソードの一部を先行上映版としてまとめた『特別上映版「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』が現在公開中だ。
第1期から引き続き、酸素など栄養分を体中に届ける赤血球を「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの花澤香菜が、細菌やウイルスを除去する白血球(好中球)を「KING OF PRISM」シリーズの前野智昭が担当。メインキャラクターを演じる二人に、シリーズへの思いや特別上映版の見どころ、健康に対する意識の変化なども語ってもらった。
「血小板ちゃんのコスプレをしている方がたくさん」(花澤香菜)
――第2期の制作が決まった感想、本作への周囲の反響を教えてください。
花澤香菜(以下、花澤)「第1期が終わったあとも原作は続いていて、アニメ化されていないエピソードもたくさんあるので、また赤血球を演じられるのはうれしかったです。ハロウィンシーズンに、友だちからUSJで撮った画像を送ってもらったことがあったのですが、血小板ちゃんのコスプレをしている方がたくさんいて、こんなふうに『はたらく細胞』を好きだと表現してくださることに感激しました」
前野智昭(以下、前野)「1期の時に、いろいろなところから『観ているよ』と声をかけていただいて、すごく好評なのは感じていました。チームのみんなとも、『2期、3期と続けていけたらいいね』と話していたので、本当に2期が決まった時はうれしかったですね。ありがたいことに、1期終了後もいろいろなコラボで白血球を演じさせていただきました。ダミーヘッドマイクに向かってセリフをささやいたことが特に印象に残っています」
花澤「白血球さんはなんて言ったんですか?」
前野「おでこをくっつけて、『ん~少し熱があるな』みたいな…。本編では出てこないシチュエーションだったので、ノリノリでやれて楽しかったです」
「乳酸菌がどのように人体に働きかけるのもわかりやすく描かれています」(前野智昭)
――お二人が演じたキャラクターへの印象はいかがでしたか?
花澤「赤血球は栄養素を体内のいたるところに運んでくれます。彼女自身はドジっ子で、トラブルにも巻き込まれやすいのですが、いつも前向きでへこたれることなく、頑張っている姿が印象的でした。よく細菌に襲われるので、それに対して素直にリアクションすることを心がけましたね」
前野「白血球は任務に忠実で、どんな犠牲もいとわないのですが、決して冷酷というわけではなく、影から赤血球を見守る器の大きなキャラクターです。僕の男性の理想像でもあったので、演じるのはすごく楽しかったですね。ただ、毎年人間ドックで診てもらっているのですが、僕の白血球は人より少ないみたいで…(笑)。なんとかして、増やさないといけないとも思っています」
――特別上映版では、一般細胞と迷子の乳酸菌とのエピソード、がん細胞との再決戦が描かれます。見どころなどを教えてください。
花澤「乳酸菌はとにかくかわいいです!あの子たち『にゅー』しか言わないんですけど、一般細胞に懐いている様子などは観ていて癒されます。白血球さんたちとがん細胞との戦いは、1期の時も複雑な気持ちになりました。がん細胞の気持ちを知っている白血球さんが、今回はどのように立ち向かうのかも楽しみにしてほしいです」
前野「再び、がん細胞に白血球とメモリーT細胞、NK細胞が対峙するわけですが、今回は意外なキャラクターが敵として立ちはだかるので、このあたりの関係性も見どころかなと思っています。あと、体に良いと言われる乳酸菌が、どのように人体に働きかけるのもわかりやすく描かれています」