香取慎吾が惚れる、三谷幸喜の才能とは?「誰かが、見ている」製作秘話 - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
香取慎吾が惚れる、三谷幸喜の才能とは?「誰かが、見ている」製作秘話

インタビュー

香取慎吾が惚れる、三谷幸喜の才能とは?「誰かが、見ている」製作秘話

「本作は、シットコム+αです」(三谷監督)

香取慎吾と三谷幸喜監督の全身ショット
香取慎吾と三谷幸喜監督の全身ショット[C]2020 Amazon Content Services LLC

香取は、三谷監督と、「HR」(02~03)というシットコムでもタッグを組んでいる。「シットコムといえば、『奥様さまは魔女』などは、子どものころから知ってはいましたが、それがどういうものなのかは、『HR』の時に、三谷さんから教えていただきました。今回また参加できてすごくうれしいです」。

三谷監督は、本作をただのシットコムとは捉えていない。「シットコムことシチュエーションコメディは、本来お客さんの前でやらないといけないという決まりはないし、ましてやワンカットの長回しで撮るものでもないと思います。ただ、今回は、お客さんを入れて観てもらうものとしたので、カメラを止めながらやると、お客さんのテンションが下がってしまう。だから、お客さんが喜んでいただけるものを作るため、一気に撮ったほうがいいと思い、この方法を取りました。それは、僕が舞台とテレビの両方をやっている人間だからであり、両方のいいとこ取りができるんじゃないかなとも思ったからです」。

本作の場合、観客を入れ、1話をそのまま長回しで一発撮りをするという点が、絶妙なライブ感を生む。実際に演じた香取は「お芝居をしていて、本当に疲れたり、汗をかいたり、息が切れたりしますが、そこに気持ち良さを感じました」と言う。

 本作の主人公、舎人真一(香取慎吾)は、何をやっても失敗ばかり
本作の主人公、舎人真一(香取慎吾)は、何をやっても失敗ばかり[C]2020 Amazon Content Services LLC

「僕は、マラソンなどは全然しないけど、マラソン好きな人が、走って汗をかいて、外が気持ちいいというのはこういうことかなと思いました。ハアハア言いながら、人をどなりつける演じ切る時に飛び散る汗を感じたりしますが、そういう感覚は初めてで、独特の心地良さがありました」。

三谷監督も「通常、ドラマの撮影だと、汗をかいて必死になっているシーンを撮る時、まずは俳優さんがかいた本当の汗をメイクさんがきれいに拭いて、そのあとスプレーで汗をつけるといった感じになることが多いです。でも、そこは今回、本当の汗でいいんじゃないかと。後半で、佐藤二朗さんが汗だくになっていますが、あれも本当の汗です。30分、ぶっ通しでやるので、本当に疲れるから、その臨場感は、普通のドラマとは全然違うものになっていると思います」と太鼓判を押す。

Amazon Originalドラマシリーズ「誰かが、見ている」
2020年9月18日(金) Amazon Prime Videoにて独占配信
脚本/演出:三谷幸喜
出演: 香取慎吾、佐藤二朗、山本千尋、長野里美、宮澤エマ、夏木マリ
ゲスト出演:くっきー!(野性爆弾)、西田敏行、高嶋政宏、寺島進、
稲垣吾郎、山谷花純、近藤芳正、松岡茉優、橋本マナミ、八嶋智人、
さとうほなみ、小日向文世、大竹しのぶ、新川優愛、小池栄子ほか
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