ハリウッド実写版『君の名は。』の最新情報が到着!A24の話題作を手掛けた気鋭が監督に就任
2016年に公開され興行収入250.3億円を記録する社会現象を巻き起こした、新海誠監督のアニメーション映画『君の名は。』。現在パラマウントと「スター・ウォーズ」シリーズのJ.J.エイブラムス率いるバッドロボット、そして東宝の3社で共同開発されている同作のハリウッド実写リメイク版の最新情報が到着。「Deadline」の報道のよると、既報のマーク・ウェブ監督に代わり新進気鋭のリー・アイザック・チョンが監督に就任したとのことだ。
全米をはじめ世界各国で公開され大ヒットとなった『君の名は。』のハリウッド実写リメイクが発表されたのは3年前の9月。その時点では監督は決定しておらず、脚本を『メッセージ』(16)でアカデミー賞候補になったエリック・ハイセラーが務めることが明らかにされた。そして昨年初頭に「アメイジング・スパイダーマン」シリーズを手掛けたウェブが監督に就任。オリジナル版に続いてハリウッド実写版でもプロデュースを務める川村元気とウェブの対談が川村の著書「ブレスト」に収録され大きな反響を集めていた。
しかし今回の報道によれば、チョン監督が新たに監督に就任することが決定したとのことで、ウェブが監督から降板した理由や、彼が今後作品に携わるのか否かについてはまだ明らかにされていない。また、チョン監督は本作の脚本にも参加するようで、ハイセラーの原案をもとに『ビッグ・シック ぼくたちの大いなるめざめ』(16)のエミリー・V・ゴードンが書き上げた草稿を、今後チョン監督がリライトする見込みとなっている。
今年行われたサンダンス映画祭で、審査員賞と観客賞のダブル受賞を果たしたA24作品『Minari』で脚光を浴び、一躍来年のアカデミー賞の有力候補の一角として注目されているチョン監督。まだ製作スケジュールや公開時期、キャストなどは発表されておらず、今後届けられる続報から目が離せなくなりそうだ。
文/久保田 和馬