名子役は9歳でアルコール依存症に…『E.T.』出演キャストの“その後”を大追跡!
依存症からの復活を果たしたドリュー・バリモア<ガーティ役>
マイケルとエリオットの妹ガーティ役で出演し、愛らしい天才少女っぷりが印象的なドリュー・バリモア。いまでこそ、俳優、監督、プロデューサー、実業家として活躍しているが、本作出演後は波乱の人生を歩むことに。
有名子役であることを理由にいじめに遭った彼女は、しだいに学校に通えなくなり、生活も荒んでいく。9歳で飲酒や喫煙、10歳でマリファナ、12歳でコカインを覚え、薬物とアルコール依存症のリハビリ施設に入所。14歳の時には自殺未遂を起こしてしまうが、母親からの独立を機に薬物やアルコールも断ち、アルバイトで生計を立てオーディションを受ける日々を送っていく。10代~20代の初めころは、全身7か所にタトゥーを入れた「Bad Girl」としても有名になり、1995年には「プレイボーイ」誌でヌードも披露した。
90年代以降、再びヒット作に恵まれ始めていたバリモアは、初めて製作総指揮を務めた主演作『25年目のキス』(99)が大ヒットを記録し、映画製作会社「フラワーフィルムズ」を立ち上げ、「チャーリーズ・エンジェル」シリーズ、『ドニー・ダーコ』(01)といった作品を世に送りだしている。
また、2009年には『ローラーガールズ・ダイアリー』で監督デビューも果たし、同年にはテレビ映画『グレイ・ガーデンズ 追憶の館』でゴールデングローブ賞主演女優賞(ミニシリーズ、テレビ映画部門)を受賞し、エミー賞主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)にノミネートされている。
有名監督の作品にも出演してきたピーター・コヨーテ<鍵の男役>
E.T.の動向を監視するNASAの科学者、鍵の男を演じていたのは、ピーター・コヨーテ。ペドロ・アルモドバル監督作『KIKA』(93)、スティーブン・ソダーバーグ監督作『エリン・ブロコビッチ』(00)といった有名監督の作品から、『バタリアン4』&『バタリアン5』(ともに05)、『エネミー・ライン2 -北朝鮮への潜入-』(06)、『ドローン・オブ・ウォー』(14)など様々なジャンルの作品に出演している。
また、ドキュメンタリー映画やオーディオブック、ソルトレイクシティオリンピックのオープニングセレモニーのナレーションでも活躍。プライムタイムに放送される作品を表彰するプライムタイム・エミー賞のメインの授賞式から漏れる賞やスタッフが対象となるプライムタイム・クリエイティブ・アート・エミー賞において、「The Roosevelts: An Intimate History」でナレーション部門を受賞している。
着実にキャリアを重ねてきたヘンリー・トーマスに、紆余曲折を経ていまの成功をつかんだドリュー・バリモアなど、本作出演後に進んだ道筋も様々。そんなキャストたちの人生も思い返しながら作品を観直せば、きっと感慨深い気持ちになることだろう。
文/トライワークス
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