嵐・二宮和也主演の『浅田家!』が初登場で動員ランキング1位に!
10月3・4日の数字を集計する週末映画動員ランキング。新作が1位になるなど動きのある結果となった。
女性を中心に動員した『浅田家!』が首位デビュー
初登場1位に輝いたのは、土日2日間で動員12万6000人、興収1億7200万円をあげた『浅田家!』。木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家の浅田政志を嵐の二宮和也が演じ、その半生と彼を支えた家族を描いた作品で、幅広い層の女性を集客し、初日から3日間の累計では動員20万人、興収2億8000万円をあげるヒットスタートを切った。初日のアンケート結果によると、来場者の8割以上が女性となっており、レディースデイの高稼働にも期待がかかる。
新作ではほかに、ドリームワークス・アニメーションによるミュージカル・アドベンチャー『トロールズ ミュージック★パワー』が6位に登場している。
興収では1位の『TENET テネット』など既存作品も好調をキープ
2週連続1位だった『TENET テネット』はワンランク下げて2位に。しかし、動員12万2000人、興収2億1000万円をあげており、興収では『浅田家!』を上回っている。続く3位も先々週と先週の結果からワンランク下げた『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がランクインしている。
このほか、5位の『事故物件 恐い間取り』が、累計で動員163万人、興収21億円を突破。公開から9週目の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は7位で、累計が動員263万人を超えており、興収はまもなく32億円に届く勢い。9位の『糸』は、動員158万人、興収20億円を記録している。
ドイツの良作がミニシアターランキング1位を獲得
ミニシアターランキングでは、ドイツ映画『ある画家の数奇な運命』が初登場1位を獲得。長編デビュー作『善き人のためのソナタ』(06)で、いきなり第79回アカデミー賞外国語映画賞(現・アカデミー国際長編映画賞)を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督の最新作で、ドイツの激動の時代を生き抜いた芸術家の半生を描く人間ドラマ。
駆けつけた映画ファンからは、「あっという間の3時間。観応えがありました」や「自分にとっての大切な真実を探求する主人公が、観客の心を掴んで離さない。今年のベスト級、いや最高の作品」、「上映時間3時間は絶対に必要な尺だった。徹夜状態の眠気マックスで鑑賞したけど、まったく眠くなりませんでした」といったコメントがSNSに飛び交っている。上映時間が189分という長尺だが、それが苦にならなず、絶賛する声が相次いでいるようだ。
本作に続いて、『メイキング・オブ・モータウン』が2位、先週1位だった『リアム・ギャラガー アズ・イット・ワズ』が3位、『鵞鳥湖の夜』が4位に。そして、公開から6週目を迎えた『ようこそ映画音響の世界へ』が5位となっており、根強い人気を維持している。
今週末の公開作品には、堤幸彦監督が堤真一、石田ゆり子共演で描く『望み』、2019年のヴェネツィア国際映画祭でユニセフ賞を受賞するなど各国の映画祭で高い評価を獲得する『異端の鳥』といった骨太な作品が控えている。週末映画動員ランキング、ミニシアターランキングともに、その動向に注目したい。
文/トライワークス
1位 浅田家!
2位 TENET テネット
3位 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
4位 映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者
5位 事故物件 恐い間取り
6位 トロールズ ミュージック★パワー
7位 映画ドラえもん のび太の新恐竜
8位 ミッドナイトスワン
9位 糸
10位 映像研には手を出すな!
※興行通信社調べ