“テネる(?)”ファン続出の『TENET テネット』が首位に復帰!『望み』は4位でスタート
少しずつ日が短くなっていくのを感じる10月10・11日の週末映画動員ランキング。『TENET テネット』が再び首位に返り咲く結果となった。
”テネるカード”の配布もあと押しに!?『TENET テネット』が首位に復帰
先週の2位から1位に戻ってきた『TENET テネット』は、土日2日間で動員10万1000人、興収1億7000万円をあげ、累計でも動員124万人、興収20億円を突破した。過去のクリストファー・ノーラン作品と比較しても『バットマン ビギンズ』(05)や『ダークナイト』(08)、『インターステラー』(14)、『ダンケルク』(17)はもちろん、『ダークナイト ライジング』(12)の最終興収19.7億円を上回る数字となっている。
“N”を中心として、右から読んでも、左から読んでも“TEN(テン)”が並ぶ『TENET テネット』。このタイトルにちなんで、同じく“10(テン)”が並ぶ10月10日、つまり“テネットの日”から、観客動員数100万人突破を記念した入場者特典”テネるカード”の配布が数量限定で開始された。
このカードは、名もなき男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)による迫真のアクションシーン、鋭い表情を見せるニール(ロバート・パティンソン)、酸素マスクをしたセイター(ケネス・ブラナー)など、各キャラクターの劇中シーンを切り取った12種類のビジュアルカードにシークレットカード1種類を加えたファン垂涎のアイテム。SNS上には、このカードをゲットした人たちが「8テネして得がある俺はいきなり、ニールがもらえた!」、「親子3人でテネって、全部違うカードがもらえた」といったコメントをアップしている。「テネる」という言葉を用いて喜びを表現しており、今後も大勢のファンを巻き込んでのさらなる動員が期待できそうだ。
このほかの既存作品では、先週首位だった『浅田家!』は動員8万6000人、興収1億1500万円をあげて2位にランクイン。『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は累計で動員89万人、興収12億円を記録しており、先週に続いて3位をキープした。
新作からは『望み』と『星の子』がランクイン!
新作からは、「検察側の罪人」、「犯人に告ぐ」シリーズなどで知られる雫井脩介の同名ベストセラー小説を映画化した『望み』が4位に登場。今村夏子の同名小説を芦田愛菜主演で映画化した『星の子』は10位に滑り込んでいる。一方、日本語にも翻訳され話題となった韓国のベストセラー小説が原作で、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)のチョン・ユミとコン・ユが共演した『82年生まれ、キム・ジヨン』は惜しくも11位という結果になった。
今週末の公開作品には、第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞したことでも話題になった黒沢清監督作『スパイの妻 劇場版』、社会現象を巻き起こした人気テレビアニメの劇場版『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が控えている。週末映画動員ランキングにどのように絡んでいくのか要注目だ。
文/トライワークス
1位 TENET テネット
2位 浅田家!
3位 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
4位 望み
5位 映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者
6位 映画ドラえもん のび太の新恐竜
7位 事故物件 恐い間取り
8位 ミッドナイトスワン
9位 トロールズ ミュージック★パワー
10位 星の子
※興行通信社調べ