ついに歴代1位を更新！いまさら聞けない初心者のための『鬼滅の刃』入門

10月16日に封切られるや、日本映画史上かつてない熱狂を巻き起こしている『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。12月27日までの興行成績は324億7889万5850円、累計観客動員数は計2404万9907人を記録。公開73日間にして、ついに『千と千尋の神隠し』(01)の316.8億円を抜いて歴代興収1位を更新するという快挙となった。

MOVIE WALKER PRESSでは、この大記録をきっかけに「これからでも観たい！」と思っている方のために、原作・アニメファン以外をも取り込んだ本作の魅力について、改めておさらいしておきたい。

「週刊少年ジャンプ」で連載された人気コミックを原作とし、2019年4月から9月にかけてテレビアニメ化された「鬼滅の刃」。大正時代を舞台に、鬼によって家族を殺され、妹の禰豆子を鬼にされてしまった主人公の竈門炭治郎が、彼女を人に戻すべく”鬼殺隊”と呼ばれる組織の一員となり、仲間と共に鬼の殲滅を目指す。

劇場版で映像化された「無限列車編」は、原作コミックでも屈指の人気エピソードだ。蝶屋敷での修行を終えた炭治郎は、次なる任務の地として短期間で40人以上もの人が行方不明になっているという無限列車に、禰豆子や同期の隊士である善逸、伊之助と乗り込む。そこで鬼殺隊最強の剣士と謳われる“柱”の一人、煉獄杏寿郎と合流した彼らは、闇を往く列車の中で強力な鬼と対峙することに…。

今回、彼らの前に立ちはだかる鬼は、一見するとおとなしそうな青年で洋装に身を包んだ姿が印象的な魘夢。しかしその実態は、すべての鬼の始祖と言われる鬼舞辻無惨の直属の配下にあたる”十二鬼月”の一人で、“下弦”の鬼に属する強敵。那田蜘蛛山で炭治郎たちを苦しめた下弦の伍の累よりはるかに序列の高い、下弦の壱の座についている。

魘夢の性格は、他人の不幸や苦しみを見ることを好むという歪んだもの。実力不足を理由に、ほかの下弦の鬼たちが無惨に粛清された際も、そんな性格が気に入られて唯一生き残り、血を分け与えられている。魘夢が持つ能力は、対象を強制的に眠らせ、夢の中で相手の精神を壊して廃人にしてしまうというもので、柱の杏寿郎ですらその力で眠ってしまうという厄介なものだ。

炭治郎たちはこの魘夢に対し、どのように立ち向かっていくのか？そして無限列車から無事に下車することができるのか…。

原作を知らなくても楽しめる、まさに列車のごときノンストップ・エンタテインメントに仕上がった本作。炭治郎、善逸、伊之助、そして煉獄杏寿郎の熱すぎる戦いの行方を未見の方は、この機会にぜひ劇場で見届けてほしい！

文/トライワークス

※禰豆子の「禰」は「ネ＋爾」が正式表記
※煉獄杏寿郎の「煉」の漢字は「火＋東」が正式表記