松本穂香と奈緒が明かす、『みをつくし料理帖』で紡いだ“姉妹”の絆
「撮影前に服部幸應先生のもとで料理を特訓した甲斐がありました(笑)」(松本)
――劇中に登場する料理の全てが美しく、とても美味しそうでした。
松本「撮影に入る前に服部幸應先生のもとで特訓した甲斐がありました(笑)。映画のために大阪の堺で包丁もつくっていただいたのですが、撮影中は自宅に持ち帰って自主練もして、劇中でも同じ包丁を使わせてもらったんです」
――奈緒さんは花魁姿でしたが、じっくり味わえましたか?
奈緒「もちろん!とろとろ茶碗蒸しもお弁当も、じっくり味わわせていただきました(笑)。又次とも料理でつながっているところもありますし、あさひ太夫にとっては食事の時間がなにより大切だったはずなんです。美味しいお料理を目の前にして、そこから人と人との会話が生まれることもあったりしますよね。そういった意味からも澪が作るお料理は、この映画においてすごく重要な役割を果たしていると思いますね」
――劇中では野江を「旭日昇天」、澪を「雲外蒼天」と評していましたが、もしお二人がそれぞれの印象を四字熟語で表すとしたら…?
松本「手元に四字熟語が載っている辞典が欲しいですね(笑)」
奈緒「実は私、たまたまステイホーム期間中に四字熟語を調べたんです」
松本「奈緒さん偉い!」
奈緒「いや、別に偉くはない(笑)。仏教用語に『夢幻泡影』という人生の儚さを例えた言葉があるんですが、ちょっとこの作品にもつながるような気がして、すごく印象に残ったんです。雲りの日も晴れの日も、すべて儚いものだから…」
松本「素敵な言葉だね。私も四字熟語勉強しておきます(笑)」
取材・文/渡邊玲子
※高田郁の「高」ははしごだか
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