1食300円以内!鮭の塩焼き、唐揚げ、卵焼き…井ノ原快彦が作るホッとする手作り弁当たち
高校生の息子に3年間お弁当を作り続けたという渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET)のエッセイを、井ノ原快彦(V6)と道枝駿佑(なにわ男子)の共演で映画化した『461個のおべんとう』が11月6日より公開中。本作で父と子の関係をつないでいるのが、おいしそうなお弁当の数々だ。
⻑年連れ添った妻と別れた鈴本一樹(井ノ原)と息子の虹輝(道枝)は、虹輝の高校入学を機に「3年間毎日おべんとうを作る」、「3年間休まず高校に通う」という約束を交わし合う。虹輝のうまくいかない学校生活などから、時にすれ違うこともある2人だったが、お弁当を通して少しずつ絆を深めていく。
井ノ原演じる一樹が作るお弁当は、その1・調理の時間は40分以内、その2・1食にかける値段は300円以内、その3・おかずは材料から作る、という3か条に基づいて作られており、鮭の塩焼きや唐揚げ、アスパラの肉巻きなど、どれも家庭的でどこか安心するようなものばかり。
等身大なお弁当でありながらも、見た目の彩りや健康面に気を遣った様々な種類のおかずが入っており、たとえば劇中で井ノ原が実際に作っている卵焼き一つとっても、プレーンだったりニラが入っていたりとバリエーションが考えられている。父から子への確かな愛情が一目で感じ取れるようになっているのだ。
そんなお弁当を手掛けているのが、「深夜食堂」など数々の作品に携わってきたフードコーディネーターの飯島奈美、岡本柚紀ら。おいしそうな料理そのものの見た目はもちろんのこと、料理に慣れていなかった一樹が徐々に腕前を上げていく様子を、メニューのバリエーションや使う料理道具の変化などでも表現し、物語に説得力を与えている。
”食欲の秋”にぴったりな手作り弁当が多数登場する『461個のおべんとう』。観終わったあとは、なにかホッとするようなものが食べたくなってしまうことだろう。
文/トライワークス