森川葵、松井玲奈、百田夏菜子、“おジャ魔女世代”の3人が語り合う「どれみちゃんが教えてくれたこと」
「どれみちゃんたちは魔法ではなく、最終的に人の思いや信じる気持ちで解決するんです」(百田)
――当時、どれみたちに影響を受けてやっていたことは?
森川「アニメ第3期の『も~っと!おジャ魔女どれみ』から出てくるももこちゃんが、英語をしゃべるんです。当時私はまだ小学生にもなっていないから、“英語”が何なのか、なにを言っているのかは分からないんですけど、マネをしたくて適当に『~~!』としゃべっていました(笑)」
松井「魔法が使えたらいいなとはよく思っていましたね。でも、それと同じくらいどれみちゃんたちみたいに自分でお店を開くことに憧れていて。お兄ちゃんに付き合ってもらって、お店屋さんごっこをして遊んだことを覚えています」
百田「子どもの頃、自分のおうちの寝室をどれみちゃんたちと一緒にほうきで飛んで遊んでいる夢を見たんです。実際にほうきにまたがって助走つけて飛んでみたり、そんなに高くない段差からぴょんと飛んだりして…だいぶやりましたよ。いまでもその夢が忘れられなくて、風船とか買うと『これいっぱい持ったら飛べるのかな?』と考えちゃいます。まだあきらめきれてないですね(笑)」
――では最後に、皆さんが思う「おジャ魔女どれみ」シリーズの魅力を教えてください。
森川「実は大人が見ても心にも刺さる部分があるし、まだストーリーが分からないような子どもが見ても『これは大事にしなきゃいけないんだな』ということが伝わる作品。これからもずっと心に残り続けると思います」
松井「『おジャ魔女』では、悪いことをただ悪とするのでなく、それを認めて反省し、次のステップに行くまでをどれみちゃんたちが一緒に考えてくれる。失敗しても前を向くことや、誰かと協力することって、こんなに素敵で楽しいことなんだよって、アニメを通して教えてもらいました」
百田「たとえば人間関係のように、現実でも起こる問題がお話のなかに出てくるんですよ。どれみちゃんたちは魔法でなんとかしようとするけれど、最終的にはそこに人の思いや信じる気持ちがないと解決できない。いま見てもたくさんのことを学べるアニメなんです。どれみちゃんたちが教えてくれたこと、これからも大切にしたいと思います」
取材・文/ほそいちえ