「FGO」未プレイでも楽しめる!『劇場版 Fate/Grand Order』の魅力を解説
12月5日(土)公開の『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-前編 Wandering; Agateram』は、人気ビジュアルノベル「Fate」シリーズのゲームアプリが原作の劇場版アニメ。ゲームファンから絶大な期待を集める本作だが、その内容はゲームに触れていなくても十分楽しめる歴史や伝説のエッセンス満載のスペクタクル作となっている。今回は、そんな『劇場版 FGO キャメロット』の魅力をゲーム未体験の方々へ向けて解説していきたい。
そもそも「FGO」って…?
本作の原作となる「Fate/Grand Order」(FGO)は、全世界で累計5400万ダウンロード達成(2020年10月時点)のゲームアプリ。2016年、何者かが“聖杯”を用いて歴史介入したことで人類史そのものが焼却されてしまう。からくも焼却から逃れた人理継続保障機関カルデアは、介入された過去の歴史=7つの特異点を修復させるミッション“グランドオーダー”を始動。本作では、その6つ目の特異点の修復に挑む冒険が紡がれる。
となると、それまでの5つの特異点の物語を知らなければ本作を理解できないのでは?という疑問が生じるだろう。その心配はないと言っていい。7つの特異点の時代は、神代から現代までバラバラで、カルデアの面々3~4人を除きキャラクターは各時代で異なり、毎章ごとに新しい物語が繰り広げられるためだ。もちろん接点がまったくないわけでもないが、戦国時代の一部を切り取った大河ドラマを楽しむような感覚で問題なし。そこから物語にハマれば、エピソードの枝葉は伸びていく。噛めば噛むほど味わいが広がる。そんなスルメのような魅力が本シリーズには秘められている。
実際のところ、2019年10月~2020年3月に本作のあとにあたる、“7つ目の特異点”の物語「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」がテレビアニメとして放送されているが、本作とは別のドラマとなっている。ただ「バビロニア」の前日譚に位置づけられる第0話を観ておくとカルデアについての理解を深めることはできるので、興味があれば動画配信サービスなどで触れてみてほしい。
それにしても、ここまで読んで普通なら「どうして第1章から映像化されないのか?」という素朴な疑問を抱く人もいるのではないだろうか?それは、本作『キャメロット』と「バビロニア」は壮大なスケールの本シリーズのなかでも最も人気の高い二章であり、映像化もゲーム運営サイドが2017年に実施したユーザーアンケートに基づいて実現したもの。ファンにとっても際立って人気の“鉄板”エピソードなのだ。
関連作品
-
劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-前編 Wandering; Agateram
3.8199ゲーム「Fate/Grand Order」の人気エピソードを前後編で劇場アニメ化