豪華キャスト実現のカギは“食運”!?映画監督デビューを果たした寺門ジモンを直撃!

インタビュー

豪華キャスト実現のカギは“食運”!?映画監督デビューを果たした寺門ジモンを直撃!

寺門ジモン、映画監督デビュー!

「単なる“肉バカ映画”かと思われるかもしれないけど、ちょっと違うんですよ。最終的には家族愛に辿り着く。これが入り口と出口が違う、“フリオチ”ってやつですね」

「聞いてないよォ〜」とは言わせない。説明無用、今年、事務所所属35周年を迎えたダチョウ倶楽部の寺門ジモンが映画初監督に挑んだ。その名も、“五感を刺激する”史上初のイーターテインメント『フード・ラック!食運』(11月20日公開)。好きが高じて「肉の競りに参加できる家畜商の資格を取った」ほどの芸能界屈指の食通が、本気の「焼肉映画」をクリエイト!!

【写真を見る】主人公はさまざまな名店を巡るなかで自らのルーツを辿ることに…
【写真を見る】主人公はさまざまな名店を巡るなかで自らのルーツを辿ることに…[c]2020 松竹

「食べ物が“初監督の壁”を破ってくれました」

「とにかく観終わったあとに、無性にお肉を食べたくなり、そして久々に両親にも電話をかけたくなるような作品を目指して、オリジナルストーリーを紡いでみました。食べ物って人を幸せにするんですよねえ〜。しかも、人と人とを繋いでくれる。この映画に出演してくださった方々も食が取り持つ縁が大きいんですから」

タイトルの「食運」とは、本当に美味しい食に巡りあうことのできる幸運のこと。ダブル主演を務めたのは、実生活でも肉好きを公言しているEXILE NAOTOと土屋太鳳だ。

「普通は出てくれないでしょ。そこをね、食べ物が“初監督の壁”を破ってくれました。NAOTO君とは京都の割烹でたまたま会いまして、意気投合し、おまけに『食の師匠って呼んでいいですか』と。すかさずオファーをしちゃった(笑)。太鳳ちゃんとも偶然、ある食事会でご一緒して、実にお肉を美味しそうに食べていたので『今度、焼肉の映画を撮るので出演してください』って」

白竜、東ちづるら脇を固める共演陣も超豪華!
白竜、東ちづるら脇を固める共演陣も超豪華![c]2020 松竹

「世界最高の懐中電灯を毎年買い続けてるんです!!」

NAOTOは奇跡の“食運”を持つがワケありのフリーライター、土屋太鳳は新人編集者役で、「本当に美味しいものを本当の言葉で紹介するWEBサイト」の立ち上げを任され、取材を通じて人生の悲喜こもごもを体験してゆく。他にも石黒賢、松尾諭、寺脇康文、白竜、東ちづる、矢柴俊博、筧美和子、大泉洋、大和田伸也、竜雷太など多彩なキャストが。そもそもの企画の成り立ちは、こうだった。

「松竹のね、関係者の方が僕の食べ物に関する本を買ってくれていて、『ジモンさんが紹介しているお店は全部素晴らしい。行きつけになりましたよ』と褒めていただき、最初はドキュメンタリー映画を持ちかけられたの。でもやるんだったらストーリーのあるものがいい。俺の極意なんですけど、釣りを習いたいと思ったら、釣りの道具を買っちゃあダメ。“釣りの達人”とまず友だちになるんです。すると『これ使いなよ、いらないから』といい道具と、さらに達人の得難い経験をもらえる。だから映画を撮りたいのだったら、映画学校に入るんじゃなくて、まず映画をつくってる人と知り合いになるのが大事」

出たあ! 常人では達しない、ぶっ飛んだ発想のジモン語録。その発想は本作の中でも随所に見ることができる。例えば主人公と、松尾諭扮する人気グルメ評論家が焼肉をめぐって見解が異なり、バトルを繰り広げるシーン。その激アツな、ウンチク込みの長ゼリフをわざわざ一字一句、字幕化しているのがおもしろい。

「いや、俺っていつも、ウンチクがウザいって言われるんですよ(笑)。ベラベラといつまでも喋っちゃう。食べ物以外もそうで、用具に関しても話が止まらない。世界最高の懐中電灯って知ってます? 毎年ね、買い続けてるんです。山に入って昆虫採集するから必需品なんですね。戦車が踏んでも壊れないとか、ちょっとづつ改良されていき、今、ひとつで60何万しますけど、ガガガガって電圧を16段階、自分で変えられる。古くなったのは取ってはおくけど値打ちがなくなっちゃう。総額でいうともう、家一軒分ぐらい買いましたかね…って、こんな調子で語られても、興味ない人の頭には入らないでしょ(笑)。だから映画では字幕も入れました。役者さんのセリフで十分伝わっているんだけども念押しで。それと、グルメサイトの話なので、あたかも活字を打ち込んでいるようなイメージも出したかった」

「ヤーッ!」と、インタビュー中から写真撮影までフルスロットル!!
「ヤーッ!」と、インタビュー中から写真撮影までフルスロットル!!撮影/河内彩
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