主演は森山未來!あいみょんも共感した小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」が映画化
<キャスト&スタッフ コメント>
●森山未來(ボク役)
「“失われた10年”とも言われる1990年代。そんな不安定な時代に、恋に音楽に仕事に燃えたどこの馬の骨ともしれない主人公。過ぎ去った、その後にはなにが残っているのだろう。いまになってその燃え殻をどう見つめるのだろう。視線をそむけようとも、ただ静かに見守るしかない。この物語にはエンドロールは一つしかない、ですよね」
●燃え殻(原作)
「映像業界の裏方の仕事を20年以上やってきた者として、自分が書いた小説が映像化されることは、この上ない喜びです。2017年、深夜作業をこなしながら明け方寝る前に、この物語を少しずつ書き上げていったことを、 脚本家の高田さんと森監督のシナリオを読みながら思い出しました。東京に圧倒されながらも、もがき続ける主人公、インターネットのない時代に文通で知り合ったヒロインのかおり。六本木の夜の天使、スー。社会の数にも入っていなかったころに出会った同僚の関口。90年代、渋谷系といわれた音楽たちがあって、“裏原宿”という言葉に酔っていた人たちの物語。ノストラダムスの大預言がまだ健在で、なにかが始まりそうで、終わりそうだった時代。簡単には過去にできない、過去にならなかったボクたちを、森山未來さんを含めた最高のキャストの皆さんで観られることを、いまから楽しみにしております」
●森義仁(監督)
「燃え殻さんと初めてお会いしたのは2年前の渋谷。山本プロデューサーと3人でこの小説の映画化が動きだしました。燃え殻さんの半自伝的なこの小説はエモいと話題になりましたが、そのエモさの裏にある文体にはいまの時代の村上春樹とでもいうような、映像では表現しづらい人間描写があり、そのニュアンスを大事にしたいと思いました。脚本作りはなかなか難しかったです。平成から令和という混沌とした時代をただただ生きてきた普通の主人公の25年間と向き合い続けた結果、出来上がった脚本はまったく普通ではなく、いままで観たことのないような不思議な脚本になりました。普通の主人公だからこそ、絶対的な個性のある俳優に演じて欲しいと思いました。誰しも誰かに出会うことで自分を形成し、自分が見る風景を変えていく。そういうどこにでもある人生。森山未來さんが演じる主人公の人生と観ているあなたの人生が交差するような新しい感覚を持った映画にしたいと思います」
●山本晃久(プロデューサー)
「燃え殻さんの小説を初めて読んだ時、ある映画監督の映画たちを思い出しました。それは人生の脇道で悩み苦しむ人たちを、励ますように見つめる映画でした。燃え殻さんの小説にはそんな、どうしようもない状況にある人たちへのやさしいまなざしが読み取れました。そうした映画はいま、この国でほとんどつくられていないように思います。あのころに見たそんなまなざしを持つ映画を、いまの感覚の人たちがつくるならどうなるのか。それはやはり新しい映画になるのだと思います。燃え殻さんの処女小説の主人公を、唯一無二の俳優である森山未來さんが演じ、才気あふれる森義仁監督がデビュー映画とする。それをみんなでつくり上げ、また観ることが、いまから楽しみでなりません。一筋縄ではいかない人生を送る多くの人たちに、届きますように」
●坂本和隆(エグゼクティブ・プロデューサー/Netflix コンテンツ・アクイジション部門 ディレクター)
「とても豊かな時間が流れている脚本に出会いました。それぞれの登場人物の中にある忘れられない記憶や大切な人たちの“想い”が普遍的な感情として紡がれています。孤独などを感じ、これまで以上に他人とのつながりが求められるこの時代に、改めていま皆さんにお届けすべき作品だと実感しております。 森義仁監督のデビュー映画をNetflixとしてご一緒できることに心から楽しみです」
文/トライワークス