4週間で6200万視聴!Netflixで新記録を樹立した「クイーンズ・ギャンビット」とは?
『スプリット』(18)や『The New Mutants』(20)のアニャ・テイラー=ジョイが主演を務めるNetflixのリミテッド・シリーズ「クイーンズ・ギャンビット」(Netflixにて独占配信中)が、10月23日の配信開始から28日間で全世界6200万アカウントからの視聴を記録。Netflixのリミテッド・シリーズ(ドキュメンタリーを除く)の視聴数新記録を打ち立てたと、全米の複数のメディアが報じた。
『ハスラー』(61)の原作者として知られるウォルター・ティビスの同名小説を、『LOGAN/ローガン』(17)の脚本家スコット・フランクがショーランナーを務めて映像化した本作の舞台は1950から60年代。事故で母親を失い、孤児院に引き取られたベスはひょんなことからチェスの才能を開花。心の傷を負いながらもチェスに没頭し、同時に精神安定剤にも依存していく彼女は、やがて男性社会と言われたチェスの世界で頭角を現していくように。
「People」の報道によれば、すでに92か国でNetflixのトップ10リスト入りを果たし、アメリカやロシア、南アフリカなど63か国では1位を記録。
その影響は様々な方面にも広がりを見せており、Googleでの「チェスのやり方」の検索数は過去9年で最多。オンラインのチェス・コミュニティ「Chess.com」の利用者数は5倍に増えるなど、世界中で一大“チェス・ブーム”が巻き起こっているとか。
フランクは今回の大記録達成について「想像を遥かに超えた反応に、喜びと同時に夢中になっています。多くの人が私たちの番組を観るために時間を割いてくれたことに感謝しています」とコメント。一方で、ベス役を演じたテイラー=ジョイも、自身のTwitterにおどろいているネコの絵文字を3つ並べて投稿。
アメリカを代表する批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの支持率は100%、視聴者からの支持率も96%と驚異的なスコアを記録中。
はやくも来年のエミー賞で大旋風を巻き起こす可能性が高いとも言われており、これからさらなる大ブームを巻き起こすことは間違いないだろう。
文/久保田 和馬