門脇麦と水原希子が対照的な女性を好演!『あのこは貴族』予告編公開
『グッド・ストライプス』(15)などの岨手由貴子監督が、山内マリコによる同名小説を映画化した『あのこは貴族』(2021年2月26日公開)。門脇麦と水原希子が共演する本作より、自分の幸せを模索する二人の女性を捉えた予告編と本ビジュアルが解禁となった。
都会の異なる環境を生きる二人の女性が、恋愛や結婚だけではない人生を切り開く姿を描いた本作。東京で生まれた箱入り娘の華子に門脇が、都会を自力で生き抜く地方出身の美紀に水原が扮するほか、二人をつなぐ弁護士の幸一郎を高良健吾、華子の学生時代からの友人でバイオリニストの逸子を石橋静河、美紀の地元の友人で同じ名門大学に入学する平田を山下リオが演じている。
“結婚=幸せ”と信じて疑わない華子は、良家の生まれで弁護士の幸一郎に一目ぼれ。やっと見つけた私の幸せとばかりに顔をほころばせるのだが…。一方、美紀は上京して名門大学に入学するも中退。東京で職に就くがやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。出会うはずのなかった華子と美紀の人生が交錯する時、それぞれに思いもよらない世界が開けていく。
予告編の前半では年齢や性別、出身地など、社会のなかで選別されつづける生きづらさを華子と美紀の視点を通して映しだす。対して後半には逸子とはしゃぐ華子や平田と談笑する美紀の様子が確認でき、明るく変化する彼女たちの表情に未来への希望を感じさせる映像に仕上がっている。またグラフィックデザイナーの大島依提亜が手がけた本ビジュアルには、黒のタートルネックにネックレスを付けた華子と、上下紺のパンツスーツを着こなす美紀という対照的な装いの二人が並ぶ。
忘れられない一瞬の出会いをきっかけに自分を解放していく華子と美紀の姿は、観る者に自分らしく生きること、自ら人生を選択することの大切さを教えてくれることだろう。
文/サンクレイオ翼