“アンチ・マッドマックス”なジョージ・ミラー監督作が撮影スタート!「マッドマックス」次作に向けてエンジン点火
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)のジョージ・ミラー監督が自ら“アンチ・マッドマックス”と語る新作ファンタジーロマンス『Three Thousand Years of Longing』の撮影が、このたびオーストラリアで開始されたことが明らかに。「Deadline」が報じている。
詳しいストーリーについてはベールに包まれている本作。当初は2020年春に撮影が行われる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて延期に。現在は厳重な安全対策のもとで撮影が進められており、すでに62日間の撮影スケジュールのうち20日分が終了しているとのこと。ティルダ・スウィントンとイドリス・エルバが出演し、スタッフには『怒りのデス・ロード』のチームが再結集。2021年9月の公開を予定している。
『マッドマックス』(79)でトーカッター役を、『怒りのデス・ロード』ではイモータン・ジョー役を演じたヒュー・キース・バーンが亡くなったことを受け、ミラー監督は現在準備を進めている『Furiosa』でバーンをトリビュートすることを考えていると明かしている。『怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサ役の若き日を描く同作では、話題のNetflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット」のアニャ・テイラー=ジョイがフュリオサ役を演じ、クリス・ヘムズワースとヤーヤ・アブドゥル=マーティン二世の出演もすでに発表されている。
さらに『Furiosa』の後には『怒りのデス・ロード』の続編となる『Mad Max: The Wasteland』の企画も進行中。『怒りのデス・ロード』の公開後には配給元のワーナー・ブラザースと製作費や報酬をめぐって訴訟沙汰となり、続編やスピンオフ企画の進行に大きな遅れが生じてしまった「マッドマックス」シリーズ。ここにきて一気にエンジンが点火されたようで、今後届けられる続報から目が離せなくなりそうだ。
文/久保田 和馬