無限に続くタテ型の閉鎖空間、食事は上から降りてくる食べ残し!?異色のSFスリラー公開
謎の閉鎖空間で繰り広げられるSFシチュエーション・スリラー『プラットフォーム』が、2021年1月29日(金)より日本公開されることが決定。その、あまりに異質な“縦”構造の階層世界の狂気を垣間見る予告映像が公開された。
本作はトロント国際映画祭“ミッドナイトマッドネス部門”観客賞受賞をはじめ、数々の映画祭で話題を集めるスペインの新鋭ガルダー・ガステル=ウルティアの長編初監督作。舞台は狭い部屋が縦に連なった塔のような建造物。永遠に続くと思えるほどの階層が連なる部屋の中央、床と天井には長方形の大きな穴が開き、上層から巨大な台”プラットフォーム”が降りてくる。
プラットフォームに乗って降りてくる食事は、この建造物が究極の縦社会である所以。上層の者の食べ残しが、下層の者の唯一の食事なのだ。極限状態で繰り広げられる制限された者たちの行動を通じ、様々な社会問題を見事に書き出す本作、不平等な環境から勝ち上がるため、主人公ゴレンが取る行動とは…。
予告映像は、ゴレンが謎の建造物の48階層で目覚め、老人から構造物での“3つのルール”を説明される場面から始まる。上から降りてくる残飯としか言いようのない食事にありつく老人、穴の向こうに垣間見える格差社会、究極の”縦”に生きる様々な人々の行動に目が釘付けになる。そして「穴から降りてくるのは希望か絶望か」というキャッチコピーとともに、反乱を起こすゴレンの姿に好奇心が湧き上がる。
果たして、ゴレンはなぜ“そこ”に閉じ込められたのか?構造物から脱出できるのか?不条理な空間に陥れられた者たちに待ち受ける結末をぜひ劇場で目撃したい。
文/鈴木レイヤ
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