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「SXSW」にも潜入?音楽の街、オースティンで撮られた『ソング・トゥ・ソング』が臨場感たっぷり

コラム

「SXSW」にも潜入?音楽の街、オースティンで撮られた『ソング・トゥ・ソング』が臨場感たっぷり

ヴァル・キルマーが過激なヴォーカリスト役で登場!

ギタリストのフェイを演じたマーラは、音楽経験がまったくなかったため、友人でもあるミュージシャン、セイント・ヴィンセントとして活動するアニー・クラークからギターの弾き方を教わったという。また、フェイが所属するバンドはアトランタのロックバンド、ブラック・リップスが務めている。ライブ中にトイレットペーパーが飛び交い、天井に向かって唾を吐くなど、過激なパフォーマンスで知られる彼らだが、それ以上に強烈な印象を残すのが、このバンドのヴォーカルとして登場するヴァル・キルマー。ステージ上にチェーンソーを持ち込み、ライブ中にアンプを切ってしまう破天荒なキャラクターで、フェスからつまみ出され、悪態をつきながらパトカーに乗せられてしまう。

ヴァル・キルマーが破天荒なヴォーカリストを演じる
ヴァル・キルマーが破天荒なヴォーカリストを演じる[c] 2017 Buckeye Pictures, LLC


パティ・スミスとの共演にルーニー・マーラも感動

本作に出演するミュージシャンの中で、最も重要な役で登場するのが、監督のマリックとは70年代からの知り合いだったパンク・ロックのゴッドマザー、パティ・スミス。フェイに影響を与える存在で、劇中では二人がギターを通じて会話をしているようなシーンも描かれている。マーラ自身にとってもこれは貴重な体験だったようで、「彼女との出会いは決して忘れることのできない、信じられないほど特別な体験だった。人生や愛について、彼女が考えていることを全部聞くことができたのはラッキーでした」と感銘の気持ちを語っている。

【写真を見る】ギターで語り合うパンク・ロックのゴッド・マザー、パティ・スミスとルーニー・マーラ
【写真を見る】ギターで語り合うパンク・ロックのゴッド・マザー、パティ・スミスとルーニー・マーラ[c] 2017 Buckeye Pictures, LLC

映像だけでなく、クラシック、ブルース、ロック、R&B、レゲエと様々な楽曲が全編に散りばめられている本作。4人の男女が織りなす愛の物語を見守りながら、フェスやライブの興奮をスクリーン越しに感じて取ってほしい。

文/平尾嘉浩

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