綾野剛、舘ひろしと“愛”で結ばれ「ドキドキした」『ヤクザと家族 The Family』は「集大成」

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綾野剛、舘ひろしと“愛”で結ばれ「ドキドキした」『ヤクザと家族 The Family』は「集大成」

『新聞記者』(19)の藤井道人監督の最新作『ヤクザと家族 The Family』(1月29日公開)の完成報告&生配信トークイベントが1月11日に神楽座で開催され、綾野剛、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、舘ひろし、藤井監督が登壇。

『ヤクザと家族 The Family』の完成報告&生配信トークイベントが開催された
『ヤクザと家族 The Family』の完成報告&生配信トークイベントが開催された

「この映画を一言で表すなら?」との質問に、綾野と舘が偶然にも「愛」とのフリップを掲げて意気投合。本作を「現在の(自分の)集大成」だという綾野が、緊急事態宣言下で駆けつけた記者に「会えてうれしい」と神対応で話しかけるひと幕もあり、大いに会場を盛り上げた。

本作は、変わりゆく3つの時代に、ヤクザとして生きるしかなかった男と、彼を取り巻く人々を家族という視点から描いた人間ドラマ。先に「愛」とのフリップを上げた舘は、「ヤクザと家族という、いまどきリスキーなテーマの作品ですが」と微笑み、「台本を読ませていただいて、ぜひやりたいと思った作品。愛がいっぱいあふれています」とコメント。

綾野剛、神対応で会場を沸かせる!
綾野剛、神対応で会場を沸かせる!

自分のターンが回ってきた綾野は「愛」とのフリップを見せ、「僕も舘さんと同じ、“愛”です」とにっこり。打ち合わせもせずに舘と回答がかぶり、「すごいですね。うれしいです。舘さんが“愛”と出したので、ドキドキしました」と照れ笑いを見せると、舘も「愛し合っていますから」と返答。また現場では、撮影の合間に舘が自らコーヒーを淹れてくれたそうで、綾野は「とってもおいしかった」と感想を明かしていた。

【写真を見る】尾野真千子、突き指の包帯にニコちゃんマーク
【写真を見る】尾野真千子、突き指の包帯にニコちゃんマーク

誰もが綾野の座長ぶりに惚れ惚れとした想いを明かしたこの日。舘は「綾野くんが映画全体を引っ張っていた。本当にすばらしい」と絶賛。綾野と長い付き合いだという尾野は「私が知っている剛というのは、天然で宇宙人みたいな人だった」そうだが、本作の現場に入ると「(綾野が)みんなのことを見て、みんなに『大丈夫?』とケアし、監督とも長い時間をかけてコミュニケーションを取っていた。愛情深くやっている姿を見て、ちょっと上から目線で言ってもいいですか?コイツ、デカくなったなあと。頼りになる人になっていた」とぶっちゃけながら称え、これには綾野も大爆笑。
また指に包帯をしている尾野について、綾野が「みなさん気になっていると思いますが、突き指をしたんです。そこにニコちゃんマークが書いてあります」といじり、尾野がニコちゃんマークをカメラに向けて披露するなど、息ぴったりのやり取りを見せていた。


当初は観客を入れての舞台挨拶が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて無観客でのイベントを実施することとなり、綾野は「どんな時でもエンターテインメントは不屈で、不要ではない。少しでもエンターテインメントが終わっていない、残っている、存在しているということが、皆さんの心に花を添えることになるのではという想いで、今日ここに座っている。映画は流れ続け、公開し続けているということが、少しでも支えになるといい」と願いを吐露していた。

記者との時間を楽しむ綾野剛
記者との時間を楽しむ綾野剛

「集大成となった作品であり、これからの僕に取っての一番のライバルになっていくんだろうという予感がある」と完成作に胸を張った綾野だが、記者向けのフォトセッションの前には、他キャストが一度ステージから離れたものの、「僕、ここにいてもいいですか」と尋ねてステージで待機。「ありがとうございます」と記者に感謝し、「会えてうれしい」と語りかけるなど、記者との時間を楽しんでいた。

取材・文/成田おり枝

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