監督予定作が目白押しのベン・アフレック、ディズニーでファンタジー児童書を映画化か
近年では『ジャスティス・リーグ』(17)などDCエクステンデッド・ユニバース作品でのバットマン役で知られ、巨匠リドリー・スコット監督の最新作『The Last Duel』の公開も控えるベン・アフレックが、現在ディズニーが企画開発中の『Keeper of the Lost Cities』で監督を務めることがわかった。「Deadline」など全米各メディアが報じている。
シリーズ累計発行部数250万部を突破したシャノン・メッセンジャーのベストセラー児童小説シリーズ「Keeper of the Lost Cities」は、テレパシー能力を持つ12歳の少女ソフィーが、失われた都市での生活を通して自らの能力の秘密に気付いていくファンタジー作品。アフレックはケイト・グリトモンとともに脚色を行い、アフレックが監督を務めた前作『夜に生きる』(16)でプロデューサーを務めたマディソン・エインリーが製作総指揮を担当する。
俳優として活躍しながら、盟友マット・デイモンと脚本を執筆した『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』(97)でアカデミー賞脚本賞を受賞したアフレックは、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(07)で長編監督デビューし、監督第3作となった『アルゴ』(12)では第85回アカデミー賞作品賞を受賞。
これまでの監督作では『ゴーン・ベイビー・ゴーン』を除いて自ら主演も務めてきたアフレックだが、今回の『Keeper of the Lost Cities』に出演するかはまだ明らかになっていない。
アフレックはビリー・ワイルダー監督が『情婦』(57)として映画化したアガサ・クリスティの名作ミステリー「検察側の証人」の再映画化に着手することが2016年に発表され、2019年春にはリック・ベイヤーの著書を原作とした『Ghost Army』で監督&主演を務めることが報じられるが、どちらもいまだ実現には至っておらず。
また、昨年夏にはアメリカン・ニューシネマの名作『チャイナタウン』(74)の舞台裏に迫る『The Big Goodbye』で監督&主演を務めることも報じられている。
はたしてアフレックの監督第5作として発表されるのはどの作品になるのか、それぞれの作品の続報に注目しておきたい。
文/久保田 和馬