絶景を一望できるレストランに歴史的な建物など…ドラマ「ウチカレ」のロケ地を巡る
映画やテレビドラマに撮影可能なロケ地の情報を提供し、案内、調整も行う組織「東京ロケーションボックス」は、映像作品を通して東京の魅力を国内外に発信しながら、ロケ撮影で地域活性化を図ることを目的としている。その活動内容の紹介として、実際にサポートを受けた作品にフォーカスするこの企画。今回は毎週水曜日に日本テレビ系で放送中の連続ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(通称「ウチカレ」)より、制作秘話やメイキングに注目し、港区を中心に展開する作品の魅力に迫っていきたい。
“恋愛小説の女王”と呼ばれる母とオタク女子な娘が巻き起こすエキサイティングなラブストーリー
“恋愛小説の女王”と呼ばれ一世を風靡した小説家の水無瀬碧は、娘の空とともに東京都港区の豪勢なタワーマンションに暮らしているが、順風満帆に思える彼女にはある悩みがあった。空は筋金入りのオタクで、漫画やアニメに夢中。彼氏はおろか、恋愛とは無縁の生活を送っていたのだ。そんなある日、碧は連載中のミステリー小説の打ち切りを言い渡され、次回は得意な恋愛小説を書いてほしいと新たに担当となった編集者の漱石(川上洋平)に告げられる。しかし、華やかな生活とは裏腹に、碧は恋愛から遠ざかっている自分に自信をなくし、筆も進まなくなってしまう。そんなしょぼくれた母を見かね、空は「私が恋愛をするから、それを小説にすればいい!」と宣言するのだった…。
喜怒哀楽を豊かに表現し、思ったことをすぐに口にする碧役を演じるのは菅野美穂。その娘である空役を浜辺美波が務めている。脚本は「ロングバケーション」や「ビューティフルライフ」などのヒット作で知られ、近年もNHK連続テレビ小説の「半分、青い。」を手がけた北川悦吏子だ。
東京タワーを臨む絶景が見られる港区役所の「レストランポート」
高層ビルが立ち並ぶ東京のど真ん中ながら、下町情緒を残す架空の町、“すずらん町”が物語の舞台となっている。本作の第1話は、母娘が暮らすタワーマンションの一室で、碧がインタビューを受ける場面から始まる。一室とはいえ、仕切りのないリビングはロフトまで吹き抜けで見通しが良くかなり広々としており、彼女が成功者であることを物語っている。
この部屋は、碧と空の絆の強さを感じさせるエピソードや、碧と漱石とのちょっと怪しい関係などが描かれる重要な部屋だが、今回は窓から見える景色に注目したい。東京タワーを臨む絶景が印象的だが、これは芝公園にある港区役所11階の「レストランポート」からの風景が使用されている。
区役所の職員食堂としても使用される一方、誰でも利用できるこのレストランは、実は知る人ぞ知る絶景スポット!眼下には緑豊かな芝公園、歴史ある増上寺、そして正面には東京タワーを含む高層ビル群という、東京らしさの詰まった景色が広がっている。夜景もすごそうだが、夜間はオープンしていないため、ゆっくりランチを取りながら碧や空の日常を想像してみたい。
プラネタリウムも設置された碧の「ねるへや」
風景のほかにこの部屋で印象的なものといえば、碧の寝室「ねるへや」。四方が青空の壁紙で彩られ、雲のように真っ白なベッドが中央に置かれている。第3話で、碧がベッドの上で晩酌しながらEXITの動画を見ていると、空が入ってきて「寝る」と一言。その後、2人はお酒を飲みながら、彼女たちが通った小学校が取り壊されることになった話をし、胸の内に秘めていたことを語り合うという印象的なシーンの舞台となっている。
ちなみに、この部屋にはプラネタリウムも設置されている。碧と漱石の仲を疑い乗り込んできた彼の恋人、沙織(福原遥)が過呼吸で倒れた際に、鎮静効果があるからと彼女の気持ちを落ち着かせるために使用されている。
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