絶景を一望できるレストランに歴史的な建物など…ドラマ「ウチカレ」のロケ地を巡る
“養殖”と“天然”?鯛焼き作りにも種類が
すずらん町の下町感ある魅力を味わえるのが、碧の幼なじみのゴンちゃん(沢村一樹)と、その父で先代の俊一郎役(中村雅俊)が営む空のアルバイト先、老舗鯛焼き屋「おだや」。江戸時代から門前町として300年以上も栄えてきた、すずらん商店街にあるという設定で、名物の鯛焼きのほか、焼きそばにおでん、カレーライスと豊富なメニューをそろえている。碧も頻繁に店を訪れては我が家のようにリビングに上がり込み、こたつに入って日本酒をすするなど、家族のように付き合ってきたことがうかがえる。
作品の公式ブログでも、おだやや鯛焼きについて紹介されており、空役の浜辺によると、鯛焼きは一度に6~10匹焼けるいわゆる“養殖モノ”ではなく、一匹ずつ焼いていく“天然モノ”で作られているとのこと。
このようなおだやの店構えを作るにあたり、実際に“一丁焼き”と呼ばれる上記の焼き方を行う阿佐ヶ谷パールセンター商店街内にあるお店「たいやき ともえ庵」が監修として携わった。あんこや生地などの食材は、ともえ庵で使われているものが使用され、焼き台や、型といった調理具も同様にレンタルしているそうだ。
もう一つ、おだやのメニューで興味を引くのが、スリムなフォルムが特徴の“サンマ焼き”。劇中では、女子高生が多すぎる鯛焼きのあんこを取り除くのを見て、ゴンちゃんが試行錯誤の末に開発。「秋刀魚、大漁!!」と書かれた新聞の紙面に着想を得たと説明されている。このサンマ焼きは脚本の北川によるオリジナルメニューではあるのだが、数年前にも宮城県の気仙沼市にあるカフェで「さんまのたい焼き!?さんまやき」が作られて話題を集めている。
本編中にそっと置かれた「しばみつ」を探せ!
このように、碧と空が暮らす部屋や大学、おだやと様々な場所が登場し、めまぐるしくストーリーが展開される本作。実は劇中のいろいろな場所に、港区で生まれた“人気食材”が小道具として置かれていることに気づいている人はいるだろうか?
それは四角い瓶が目印の港区産はちみつ「しばみつ」。このはちみつは、芝地区内で平成28年から開始した、ミツバチの飼育を通じて地域のつながりや交流を図る区民参加型の養蜂プロジェクト「芝BeeBee’s プロジェクト」から生まれたもので、「区立三田いきいきプラザ」の屋上に巣箱を設置して、毎年約60kgのはちみつが収穫されているのだとか。
蜜源は桜やはなみずき、くすのきといった芝公園など港区に咲く花々。無添加非加熱の純粋はちみつは、くせがなくすっきりとした甘味が特徴で、販売会は毎回盛況になるという。プロジェクトメンバーが手がけた“しばみつ”と書かれたかわいいロゴもポイントだ。
ドラマでは、第1話から碧たちの部屋のキッチンにあるレンジ上やおだやの入口、第2話で光が空に自身が隠れオタクであることをカミングアウトした喫茶店、空と渉(東啓介)が再会した「はなカフェ」といった場所に置かれている。本編とともに「しばみつ」を探してみるのも、本作の楽しみ方の一つと言える。
はたして、空に恋人はできるのか?そして、碧を巡る人間関係からもますます目が離せない「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」。盛り上がり続ける展開に見入りながら、劇中に登場する港区のスポットや食べ物にも注目してみてほしい。
文/サンクレイオ翼
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