北川景子、同い年の中村倫也は「お兄さんっぽい感じがします」『ファーストラヴ』 イベント
第159回直木賞を受賞した島本理生の同名小説を映画化した『ファーストラヴ』(2月11日公開)の“除災招福”を祈願した公開直前イベントが、2月2日に神田明神で開催され、北川景子と中村倫也が登壇。現在34歳の同い年である2人だが、北川は中村について「お兄さんっぽい感じがします。すごく落ち着いてます」と感心しきりだった。
北川演じる公認心理師の主人公、真壁由紀が、ある刺殺事件の容疑者である女子大生(芳根京子)と面会を重ねるうちに、自分自身の過去の記憶につながる意外な真相にたどり着く。中村は由紀と共に事件に迫る敏腕弁護士、庵野迦葉役を演じた。
北川は本作について「久しぶりに主演をさせていただいた作品で、初めて堤(幸彦)監督とご一緒したり、中村さんも窪塚(洋介)さんなど、初めての方とがっつり共演させていただいたり、いろいろなことが刺激的で新鮮でした」と現場を振り返る。
中村は「観る方それぞれの心がじんわり温まるんじゃないかなと思います」と言ったあとで「今回の仕事は、とっても難しかったです。チームワークの偉大さを感じた作品になりました」としみじみ語った。
2人が同い年ということで、お互いに刺激を受けた点について尋ねられると、北川は「動じないところです。監督が『こういうふうにやってみて』とプランを変えたりするけれど、え!っとならず、本当に涼しい感じで『ああ、わかりました』とすぐできるんです。まったく緊張をしない方なので、見ていて私も安心できます」とコメント。
それを受けて中村は「紅白に出た時は緊張しました」とおちゃめに笑う。北川はイベント登壇前も緊張していたそうだが、中村はマスコミ陣を前に「とてもすてきな記憶に残る記事を書いてくださる方々。いつもありがとうございます。楽しみにしてます。ハハハ。あまり緊張しないです」と余裕を見せた。
また、北川からは演技面で刺激を受けたという中村。「大学時代のシーンからクランクインしたんです。(北川が演じた由紀が)すごい人見知りで大人しい人なのかなと思ったけど、現代のシーンになったら別人になっていた。すごいなと。オーラが違ったので」と興奮しながら話す。
さらに中村は「僕なんかは、最初にドライ(リハーサル)をする時に、まずはやってみて探ろうと思って現場に行くんですが、景ちゃんと芳根さんはもうキャッチャーミットを構えてパンとくるんです。それがプロだなと」と感動していたが、北川は中村について「逆に抜きどころがわかってるんです。私もこういうふうになりたい。私は不器用だから」と中村を羨ましがる。中村は北川について「真面目だもん。僕は少しでも楽をしようとして生きてるから」と柔和な笑みを見せた。
取材・文/山崎伸子