綿矢りさの恋愛小説「ひらいて」を山田杏奈主演で映画化!高校生の三角関係を活写
「蹴りたい背中」で芥川賞を受賞した綿矢りさ原作の、高校生による禁断の三角関係を描いた「ひらいて」が、山田杏奈の主演で映画化されることが決定。今秋に公開される。
人間の根源的な愛を問う文芸少女のバイブルとなっている「ひらいて」。物語では明るく学校でも人気者の高校3年生の愛が、同じクラスの片思い相手“たとえ”が誰かからの手紙を大事そうに読む姿を見てしまったことから事態が一変。糖尿病の持病を抱え学校内でも目立たない存在の美雪が彼の恋人であることを知り、絡みあった三角関係が始まっていく。
主人公の愛を演じるのが、『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20)や『樹海村』(公開中)など主演作が続々と公開されている山田。すでに撮影を終えている今作だが、山田は「普段役とともに泣いて、ともに喜ぶことを目標にしていますが、今回は愛という人とひたすら戦った撮影期間でした。私は彼女が嫌いですが、彼女を愛さずにはいられませんでした」とコメントを寄せており、屈折した少女の恋心をその圧倒的な存在感でどう演じるのか期待が高まる。
また脚本と監督を務めるのは、オムニバス映画『21世紀の女の子』(18)でも注目を集めた若干26歳の新進気鋭、首藤凜。『勝手にふるえてろ』(17)や『私をくいとめて』(公開中)など原作が次々と映像化されている綿矢作品だが、首藤監督は「綿矢りささんの『ひらいて』を初めて読んだ17歳の冬から、この映画を撮るために生きてきました」と語っており、その手腕に注目が集まる。原作の綿矢も「主演の山田杏奈さんが主人公の体当たりの恋をどのように演じられるのかも、想像が膨らみます」と、山田への思いを語った。
一筋縄ではいかない新感覚の青春エンタテインメントに期待が高まる本作。綿矢の原作を首藤と山田はどのように作り上げているのか?続報を楽しみに待ちたい!