『ウォーキング・デッド』のリック役アンドリュー・リンカーンについてあなたが知らないかもしれない6つのこと
『ウォーキング・デッド(TWD)』のリック役のアンドリュー・リンカーンが出演する新作映画『ペンギンが教えてくれたこと』がNetflixで配信中。リンカーンの私生活にはこんな知られざるエピソードがあった!
その1:"リンカーン"は芸名
本名は、アンドリュー・ジェームズ・クラターバック。彼がステージネームを変えようと決めたのは、大学生時代。理由は「本名が、英国作家チャールズ・ディケンズの小説に出てくる貧しい登場人物の名前のように聞こえるから」だそう。
その2:俳優を目指したのは14歳
ここにもディケンズが関係。彼が14歳の時、学校でディケンズの『オリバー・ツイスト』の舞台化、『オリバー!』を上演することになり、演じたのは、スリをする子供たちのリーダー、ドジャー役。この体験が強い印象を残して、俳優になることを決心したと語っている。それで高校生になると、夏休みにはいつも英国国立青少年劇場で演技を学んだそう。
その3:名門、英国王立演劇学校出身
ロンドンにある英国王立演劇学校(Royal Academy of Dramatic Art)は、1904年設立の由緒ある演劇学校。毎年約30名しか入学できないという難関校だが、リンカーンはこの出身。先輩にはアンソニー・ホプキンス、アラン・リックマン、レイフ・ファインズら英国の名優がズラリ。後輩にはトム・ヒドルストン、ベン・ウィショー、タロン・エガートンと人気俳優が続々。同世代では、リンカーンの1歳下に『エジソンズ・ゲーム』(19)のマシュー・マクファディンやドラマ『ペリー・メイスン』のマシュー・リスがいる。
妻の父親は有名ロック・ミュージシャン
リンカーンは2006年にゲイル・アンダーソンと結婚したが、彼女の父親は、60年代末から70年代に人気を集めた英国のプログレッシヴ・ロックバンド、ジェスロ・タルのフロントマン、イアン・アンダーソン。彼は、フルートを吹きながらパントマイムのように動くパフォーマンスで注目を集め、1969年のセカンドアルバム「スタンド・アップ」は全英第1位を記録、71年リリースの4thアルバム「アクアラング」は英国だけでなく米国のアルバムチャートでもトップ10入りした人気バンドだった。ちなみにリンカーンの実家はエンターテインメント業界とは関係なく、父親は土木技師、母は看護婦、兄は教師だ。
その5:結婚式のフラワーガールは、あのセレブカップルの娘だった
リンカーンは、英国の人気バンド、コールドプレイのフロントマン、クリス・マーティンと、女優グウィネス・パルトローとは、長年に渡るごく親しい友人。なので、リンカーンとゲイルの結婚式では、当時2歳だった彼らの娘、アップルちゃんがフラワーメイトを務めた。マーティン&パルトロウ夫妻は離婚したが、リンカーンは今もゲイルと結婚していて、2人の間には2007年生まれの娘マティルダと、2010年生まれの息子アーサーがいる。
その6:実は『ハリー・ポッター』が大好き!
リンカーンは、『ハリー・ポッター』シリーズの関連書籍『クィディッチ今昔』の英語版オーディオブックで朗読を担当。当時のインタビューで、子供たちのために読み聞かせをしているうちに、ダンブルドア校長のファンになったという。「そもそも僕の英国の友人たちのほとんどが魔法使いや屋敷しもべの役で映画版に出演しているから、この作品にはとても親近感があった」と語っている。
中でも大好きなのはダンブルドアで、「ユーモアがあっていたずら好きなところがいい。彼はどうやったら軽やかに動けるかを知ってる」と絶賛。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)の予告編を見て、若いダンブルドアが登場することを知るまでは、ダンブルドアの若き日を描く作品があるなら自分が演じたい、と思っていたと告白している。『ファンタスティック〜』シリーズは続いているので、別の役なら出演の可能性があるかも!?
文/平沢薫