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吉永小百合主演作『いのちの停車場』村治佳織&小椋佳が“かけがえのない命”への思いを楽曲に込める!

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吉永小百合主演作『いのちの停車場』村治佳織&小椋佳が“かけがえのない命”への思いを楽曲に込める!


<キャスト・アーティストコメント>

●吉永小百合(白石咲和子役)

「小椋さん、村治さんから大きなパワーをいただき、映画は完成しました。銀河の向こうの岡田会長にも、歌声を、楽曲を届けたい思いです。そして、『いのちの停車場』が厳しい状況のなかで懸命に生きている方たちに寄り添う作品になりましたら、大変嬉しいです」

●小椋佳(応援歌作詞)

「年始早々、本映画『いのちの停車場』に寄り添う歌の作詞のご依頼を受けました。本作の製作総指揮を執っていた岡田裕介氏とは映画『動乱』を始め数々の作品を通じての親しい仲であり、突然の別れに、驚きと無念さを感じております。今回の『いのちの停車場』は安楽死がモチーフであり、実に難事業。安楽死を施す行為とは、ターミナルケアの帰結として、その痛みあるいはすでに無意味な人生からの解放なのかそれとも単に罪深い殺人なのか極めて困難な問題です。この映画でも安楽死は是か否かの問いについて解答を提供してはいません。むしろ観客の皆さんならどう考えるかと問いかけている映画ということが言えるでしょう。兎に角詩を捻りだすのに数日かかってしまいました。私としては『いのちの停車場』を、人生の終点を目的地とするバスを待つ間に、一服するか一息ついて、ひと『生』について考えを巡らせる場と捉え言葉を紡いでみました。悩んだ末に歌のタイトルも『いのちの停車場』そのものとさせていただきました。この歌が映画の深みを増す一助となることを祈りつつ」

●村治佳織(エンディングテーマ・応援歌作曲)

「2014年の、吉永小百合さん初プロデュース映画『ふしぎな岬の物語』への参加を通して岡田裕介会長との出会いの機会をいただきました。『今回の映画は、作曲で参加してほし』」と昨年初夏に会長より伺いました。エンディングテーマというスケールの大きさを背負い、考え込んでしまい、なかなかメロディが浮かんでこなかった時に、『映画の内容を音楽で表そうとするのではなく、あなた自身の経験で感じた不安、その先の希望、見えた青空、やっと登った頂上からの絶景、などを頭に置いて書いてみたらどうか』、と会長よりアドバイスをいただき、随分と気持ちが和らぎ、程なくして曲のもととなるメロディを完成させることができました。メロディを作る際には、2013年に私が大病を経験したときに、いつも近くで支えてくださった小百合さんへの感謝の思いも、常に心の柱としておりました。いよいよあと少しで音楽も完成というところで会長の突然のご逝去。直前まで音楽のことでご連絡のやりとりをしていたので、いまでも、天に召されてしまったことが信じられませんし、日を追うごとに、もういらっしゃらないのだという哀しみが大きくなっています。レコーディングの時にも、ずっと会長のことが頭にありました。この曲の存在が私にとって、命について想う、まさしく“いのちの停車場”となりました。成島組に再び参加させていただき、心より御礼申し上げます。そして多くの方々にこの映画をご覧いただければと切に願っております」

文/サンクレイオ翼

■応援歌「いのちの停車場」
作詞:小椋佳 作曲:村治佳織

生まれてきたこと それは一つの奇跡
命を授かり 慈しみ受け
健やかに育てられて
殊更 際立つ事もないけれど
あれこれ こつこつとした暮らしの営みの中の
喜びや 悲しみの それぞれを愛しみ
生きて いること感じ
停車場は命のまほろば ひととき 安らぎの場
生きてきた道を はるばると振り返り
これからの道を 遠く地平まで
目を細めて見晴るかす
停車場 いつでも一生懸命
であれと 素朴な志旗影高く掲げ
名も知れず 細やかな 営みを重ねる
そこに 真実の価値
命の輝きを感じる 名も無い 命一つの重さを
敢えて 諭す停車場
人生の長い旅すがら 一息
停車場は命を 見直す場所
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