【今月の寅さん:最終回】永遠の旅を続ける寅さんとの思い出が蘇る…「男はつらいよ」シリーズ3作品が放送!
時が経ち、寅さんとの思い出を満男たちが懐かしむ…『男はつらいよ お帰り 寅さん』(19)<3月21日(日)19:00~放送>
約1年にわたって「男はつらいよ」シリーズを放送してきたBSテレ東にて、2019年に公開された22年ぶりの完全新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』が放送されることに。現在のくるまやとそれを囲む人々の人間模様が、過去のシリーズ映像を絡めて描かれる。
サラリーマンを辞めて、念願の小説家となった満男は、中学3年生の娘ユリ(桜田ひより)と2人で暮らしている。亡くなった妻の七回忌の法要で、久々に葛飾の実家を訪れた彼は、柴又の街並み、両親や近所の人たちと昔話に花を咲かせているうちに、いつも味方でいてくれた寅次郎への想いが蘇る。そんな時、書店でサイン会を行う満男は、初恋の人、イズミ(後藤久美子)との再会を果たす。驚きながらも喜ぶ彼は、「会わせたい人がいる」と言って彼女をあるジャズ喫茶へと連れていく。そこには、寅次郎のかつての恋人、リリーの姿があった。
4Kデジタル修復で蘇ったシリーズの映像と、新撮されたおなじみの登場人物たちの“いま”が合わさり、破天荒で変わり者、自由奔放でいて心やさしい寅さんの魅力を存分に味わえる作品に。オープニング主題歌は、シリーズのファンでもあるサザンオールスターズの桑田佳祐が担当している。第32回東京国際映画祭でオープニング作品として上映され、レッドカーペットには山田監督をはじめ、吉岡秀隆や倍賞千恵子ら出演陣も登壇した。
第1作『男はつらいよ』(69)から『男はつらいよ お帰り 寅さん』まで、半世紀にわたって紡がれてきた寅さんたちの物語。恋をしては失恋し、様々な人と出会い、ケンカをしたり、励まし合ったり…、そんな人生の悲喜こもごもに支えられたという人も多いはず。落ち込んだり、何かに迷った時は、これからも「男はつらいよ」シリーズを観て、前向きに生きる活力をもらってほしい。
文/サンクレイオ翼