南沙良、ミニシアターを巡るVol.8 ユーロスペース(後編)|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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コラム 2021/3/15 17:00

南沙良、ミニシアターを巡るVol.8 ユーロスペース(後編)

「DVD&動画配信でーた」と連動した連載「南沙良、ミニシアターを巡る 彗星のごとく現れる予期せぬトキメキに自由を奪われたいっ」。第8回はユーロスペースさん(後編)。支配人の北條誠人さんとの対談の模様をお届けします!

「ミニシアター上映作品ならではの良さを表現できるよう、こだわっています」

南「こちらには昨年『はちどり』を観に来て、すごく良かったです!綺麗でオシャレな劇場ですね」
北條 「いえいえ、移転して15年なので建物は古いですし、事務所も冬は寒いですよ(笑)」
南「前は別の場所に?」
北條「はい、同じ渋谷にあるビルの2階でした。ずっと家賃を払い続けて何も残らないのもな…というのがひとつめの移転理由です」
南「2つめは?」
北條「シネコンが増えてきたことです。大きなスクリーンと座りやすい椅子のシネコンが出てくると、前の劇場で戦うのはしんどくて。だからその反省を込めて今の劇場を設計したんですけど、15年も経つとやはり古くなりますね。今はデジタル上映がほとんどですが、移転当時まだデジタルは“ときどき上映”くらいだったので、フィルム上映を想定した設計なんです」
南「何が違うんですか?」
北條「デジタル上映が主眼の劇場に比べて、館内がずっと暗いんです。真っ暗じゃないと、フィルムがもつ情報量を出せないので」
南「そうなんですか!」
北條「それと、普通の映画館はスクリーンの後ろにスピーカーがあるので、スクリーンの表面に小さな穴が開いてるんですけど、うちはフィルムの色合いをちゃんと出せるよう、穴のないスクリーンを採用しています。だからスピーカーは上下に置いてるんですよ」
南「そもそもスクリーンに穴があいてることを知らなかったです。今度、舞台挨拶の時に後ろを振り返って確認してみたい!」
北條「あと、多くの映画館は反射に優れたシルバー・スクリーンですが、うちは白をきちんと表現できるホワイト・スクリーン。スピーカーも、最近の映画館は爆音・轟音重視なんですけど、うちはどちらかというと小さな音を繊細に聴かせる、包み込むような音質が特徴のスピーカーなんですよ」
南「同じ映画でも劇場によって全然違うんですね」

【写真を見る】ロビーのディスプレイには本物のフィルムが!
【写真を見る】ロビーのディスプレイには本物のフィルムが!撮影/杉映貴子 ヘアメイク/竹内未夢 スタイリスト/道券芳恵

「やっぱり映画はスクリーンで観たいですよね」

南「上映作品はどう決めてるんですか?」
北條「特定世代の監督や特定ジャンルに偏らないようにしています。とはいえ、渋谷という土地柄、お客さんは若いですね」
南「北條さんは支配人として、30年以上も渋谷の街を見てこられたんですよね」
北條「昔の渋谷は今より猥雑で活気がありました。映画、音楽、アパレル関係の人が、業種をまたいで会っていて。今はそれをあまり感じませんね。あとは映画館に来る学生が減ったかなあ」
南「私の周りでも、比較的映画を観る人ですら配信です。なんでわざわざ映画館に行くの?って」
北條「映画館には“場”への参加意識が高い人が集まるから、自然と集中力も上がるんですよね」
南「分かります。家だと集中力が途切れて、ついスマホに手が…」
北條「『はちどり』を買い付けた方は、最初パソコンで観て普通にいい映画だと思ったそうなんですけと、その後字幕が入ったものをスクリーンで観たら『震えた』とおっしゃっていました」
南「はあー、どうしたらもっと映画館に来てくれるんだろう?」
北條「南さんの周囲の若い方は、シネコンには行くのでは?」
南「私、友達が少ないので…(笑)」
北條「映画好きだと友達が少なくなっちゃうのかなあ(笑)」

南沙良直筆の周辺マップ!
南沙良直筆の周辺マップ!

取材・文/稲田豊史

写真&ひと言コラム:最近は胴上げされたい気分です。

最近は胴上げされたい気分です
最近は胴上げされたい気分です

数日前から日中に限り春の陽気を感じています。
よく通っている神社で猫さんが
ひなたぼっこを楽しんでいる姿を目撃。
羨ましい。

取材協力/稲田豊史 撮影/杉映貴子 ヘアメイク/竹内未夢 スタイリスト/道券芳恵

●ユーロスペース
公式サイト http://www.eurospace.co.jp
住所 〒150-0044 東京都渋谷区円山町1‐5 KINOHAUS 3F
電話 03-6675-5681
最寄駅 JR渋谷駅・東京メトロ渋谷駅ほか

●南沙良 プロフィール
2002年6月11日生まれ、東京都出身。
第18回ニコラモデルオーディションのグランプリを受賞、その後同誌専属モデルを務める。
女優としては、映画『幼な子われらに生まれ』(17/三島有紀子監督)に出演し、デビュー作ながらも、報知映画賞、ブルーリボン賞・新人賞にノミネート。
その後、行定勲が監督を務めた、ロックバンド・レベッカの17年ぶりの新曲「恋に堕ちたら」(17)のミュージックビデオに主演。
2018年公開の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18/湯浅弘章監督)では映画初主演ながらも、第43回報知映画賞・新人賞、第61回ブルーリボン賞・新人賞、第33回高崎映画祭・最優秀新人女優賞、第28回日本映画批評家大賞・新人女優賞を受賞し、その演技力が業界関係者から高く評価される。
2019年は、第30回フジテレビヤングシナリオ大賞・大賞受賞作『ココア』(フジテレビ系)でドラマデビュー&ドラマ初主演を務め、2月8日公開の映画『21世紀の女の子』内の『愛はどこにも消えない』(19/松本花奈監督)、5月17日公開の映画『居眠り磐音』(19/本木克英監督)、8月24日公開の主演映画『無限ファンデーション』(19/大崎章監督)に出演。
2020年は、アーティスト・sumikaの新曲「エンドロール」(20)のショートフィルムで主演、ドラマ『ピンぼけの家族』(BSプレミアム)でヒロインを努めたほか、映画『もみの家』(20/坂本欣弘監督)主演、大阪発ショートドラマ『これっきりサマー』(NHK)主演、特集ドラマ『うつ病九段』(BSプレミアム)にも出演。
2021年は、土曜ドラマ『六畳間のピアノマン』(NHK)出演、映画『太陽は動かない』(21/羽住英一郎監督)出演、4月2日公開の映画『ゾッキ』(21/竹中直人監督・山田孝之監督・齊藤工監督)も控える。また2022年放送の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK/三谷幸喜脚本)へ出演が決まっている。
その他、「キリン 午後の紅茶」イメージキャラクター、ソフトバンク「SoftBank学割」CMキャラクターを務め、現在は江崎グリコ「ポッキー」イメージキャラクターを務める。