King & Prince永瀬廉が主演!ベストセラー小説「真夜中乙女戦争」映画化決定

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King & Prince永瀬廉が主演!ベストセラー小説「真夜中乙女戦争」映画化決定

<キャスト・スタッフコメント全文>

●永瀬廉(“私”役)

「原作を読ませていただいた時、Fさんが紡ぐ言葉のひとつひとつがゆっくりと全身を蝕んで、心が救われました。なりたい自分がない、日々が退屈、友達もいない。自分と同世代の皆さんが抱える悩みの集大成のようで、だからこそ自分の意志で動いて、世界を変えてしまうんじゃないかと思わされる存在の“先輩”や“黒服”に出会ってまっすぐ惹かれてしまう、ある意味真っ白な青年の“私”。二宮監督にはなによりも“カッコイイ”映画にして、一緒に成長しようとおっしゃっていただきました。撮影を経て、作品として完成した時に、最後にどんな“私”になっているのか…いままで皆さんが思い描いていた“永瀬廉”のイメージとは違っているはずです。皆さんと一緒にこの映画の世界観に酔いしれられる日を楽しみにしています」

●池田エライザ(“先輩”役)

「ずっと正しく噛み合わないまま新たな動きを見せる歯車のなかで、争おうと生きる“先輩”を演じさせていただけることに感謝しています。優しく逞しく、嘘のないすっぴんな彼女になるのが楽しみです。この作品が世に、我々になにを問うか。時代に沿って様変わりし続ける生き物のようなこの作品に真摯に向き合えたらと思います」

●柄本佑(“黒服”役)

「二宮監督の現場は初めてです。永瀬さんとも初めてです。池田さんもちゃんと絡むのは初めて。『初めて』はとても怖いです。でも、だからおもしろいんだと思います。頑張ります」

●F(原作)

「去る春の夜の出来事です。新宿はゴールデン街の路上で私がウイスキー瓶を喇叭飲みしていたところ、サングラス姿の男が私に近づいてこう言いました。『おまえ、小説書いたらしいな。俺が映画化したろか』と。このような不審者が終電過ぎの歌舞伎町にはよく出没します。私は気付けば彼の側頭部に酒瓶を勢いよく叩きつけ『あんなん映画にできるわけないやろ』『こんな暗い時代になに言うてんねん』『フィンチャーに勝てんのか』と泣きながら叫んでいました。彼はしかし、己の額から流れる血を気にも留めず、アスファルトに散らばった黒い破片をひとつひとつ集め、それを口に含んで噛み砕き、あまつさえその血まみれの顔に満面の笑みを浮かべながらこう言いました。『俺なら、最高の傑作が作れる』と。『だからいまから一緒に温泉に行こう』と。

私は、きゃっと悲鳴を上げ、一目散に走って家に逃げ帰りました。その夜の男が、あの二宮監督だと知ったのは随分あとになってからのことです。無論、この話は大嘘です。なんなら葬儀でグラスを噛み砕きながら大見得を切る男が出てくる韓国屈指のノワール映画『アシュラ』は、私のフェイバリットでありますが、本件とはなんら関係がありません。

それにしても嘘の中に一握りの『本当』を滲ませるのが小説であり、音楽であり、映画だと考えられないでしょうか。そしてこんな時代でも私たちの心が映画を求め続けるのは、この一回限りの人生で、ダイヤモンドのように硬く、透き通った、ひとつの本当、一瞬の永遠に出会いたいからにほかなりません。

都市の喧騒、若者の疾走、焦燥、衝突、そして、夜と光。人間の本当を描くプロ中のプロ、二宮監督が作る映画がおもしろくない訳がない。現代のアイドルを代表する永瀬廉さんには、いよいよこのたび、ダークに、血まみれになっていただかねばなりません。池田エライザさんは今回どのように私たちを振り回してくださるのでしょう。危険極まる男を演じる柄本佑さんが放つ、男の色気にも大いに期待したい。

最後に夜型の皆様、都会の皆様、不良の皆様、お元気でしょうか。ロマンチストの皆様、失恋された皆様、大学生の皆様、あるいはかつて大学生だった皆様。ぜひ、続報をお楽しみに。この作品は少なくとも、あなた方に捧げられた映画です」

●二宮健(監督・脚本)

「妖艶に輝く金箔のタイトルに心を引き寄せられ、興奮の中で一気に読み切った『真夜中乙女戦争』。綴られた言葉たちの魔法に魅せられ、未曾有のカタルシスに身がよじれるほどの衝撃を受け、『これは、必ず自分の手で映画にしなければならない』と、決意しました。それから今日までの間、世界の情勢が揺れ動くたびにFさんと密談を重ねました。ふたりで寄り添い時代を見つめ、多くのことが簡単に崩れ去ると知ってしまった、いまを生きる私たちのための新たな物語として、この作品が響きわたるよう、脚本の改稿を重ねました。永瀬廉さんと『一緒に成長できる作品にしよう』と誓いを立て、池田エライザさんとは『この映画をありきたりな映画にはしない』と覚悟を共有し、柄本佑さんには『最高にカッコいい悪役になってほしい』と思いを託しました。この3人と現場をともに出来ること、いまからワクワクしています。闇に包まれた時代に、身の丈にあった夢と希望を謳うより、真夜中にあぶりだされた愛と戦争、そしてこの社会に巣食う心の本音についての物語を声高に語りたい。大いなる期待を胸にどうぞ。公開までいましばらくお待ちください。」

●高木智香(プロデューサー)

「2018年春。かつての自分にも覚えのある自意識で圧死しそうな感覚と、誰もが一度はする妄想を実際にやってのける爽快感に惚れ込み、映画化に着手しました。2020年。コロナ禍が起こって、作中で起こることが次々と現実になりました。ある種の『予言の書』だったのかのように、本作は『あり得ないことを描く』物語から、よりリアルで切実な物語へと変貌していきました。いままで当たり前だと思われたことは実は当たり前ではないのだということを痛感した2020年を経て、私たちにとって一番必要なものはなになのか、それを手に入れるためになにと戦うべきなのかを考えるのが 2021年ではないかと思っています。そんな時代に本作を届けたくて、志を同じくする若いスタッフキャストが集まりました。主人公である“私”と同じ関西出身の現役大学生という側面を持つ永瀬廉さん。キラキラとした王子様のようでありながら、どこか憂いを帯びた強い目に惹かれ、出演を熱望しました。ヒロインである“先輩”役に、時代を見つめる眼差しと聡明さを持ちながら、独自の感性と美意識で活躍する池田エライザさん。悪のカリスマたる“黒服”役に、圧倒的な演技力と独特の色香をもつ日本映画界の宝・柄本佑さん。そしてともに時代を見つめ、作品に向き合い続けてくださった二宮健監督。二宮監督は、たとえこの世でひとりになっても映画を撮り続けるような人です。彼が切り取る“今”がはたしてどんな色をしているのか、楽しみにしていただけたら幸いです。映画『真夜中乙女戦争』、どうぞご期待ください!」

文/サンクレイオ翼

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