安藤雅司初監督作『鹿の王』アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門コンペティションに選出!

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安藤雅司初監督作『鹿の王』アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門コンペティションに選出!

日本アニメ界最高峰のスタッフが集結し、上橋菜穂子のベストセラー巨編「鹿の王」をアニメーション映画化した『鹿の王 ユナと約束の旅』(9月10日公開)。同作がフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭2021の長編部門コンペティションへ選出されたことがわかった。

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【写真を見る】『鹿の王 ユナと約束の旅』ティザービジュアル[c]KADOKAWA CORPORATION

物語の舞台は、強大な帝国が支配する世界。世界を侵食する謎の病から生き延び、過酷な運命に立ち向かいながら旅を続ける血の繋がらない“父と娘”。その病から多くの命を救おうと奔走する“天才医師”。故郷のために帝国に従い戦う“謎の女”。やがて彼らは、運命的な出会いを果たす。壮大な世界観の中に、緻密な医療サスペンスと感動のストーリーが組み込まれた、唯一無二の冒険大作が描かれる。声優キャストには、堤真一、竹内涼真、杏ら実力派俳優陣が顔を揃えている。

映像化不可能と言われた圧倒的スケールの物語の監督は、『もののけ姫』(97)、『千と千尋の神隠し』(01) 、『君の名は。』(16)と、邦画の歴代ランキング上位5作品のうち3作品の作画監督を全て担ったトップアニメーターの安藤雅司。本作で初監督を務め、キャラクターデザイン、作画監督も担当する。共同監督は『千と千尋の神隠し』で宮崎駿の監督助手を、『忘念のザムド』(08)で監督を務めた宮地昌幸、脚本は「ハイキュー!!」シリーズなど数々の話題作を手掛ける人気脚本家の岸本卓が務めるなど、まさに、日本アニメ界最高峰と呼べる豪華スタッフが集結した。

アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960年にカンヌ国際映画祭のアニメーション部門が独立し始まった、国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)公認の世界最大規模のアニメーション映画祭。本作は6月開催の本映画祭にて上映予定。日本映画界を長年支えてきたアニメーターの初監督作品に、海外からも注目が集まっている。


運命に抗い、信念に生きた者たちの、壮大な愛の物語。日本アニメーションの歴史に新たな名を刻むであろう感動ファンタジー大作への世界の反応が楽しみだ。

文/タナカシノブ

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