「ウォーキング・デッド」シーズン10の追加エピソードで分かったことを整理してみた!

コラム

「ウォーキング・デッド」シーズン10の追加エピソードで分かったことを整理してみた!

シーズン11の全米放送は8月22日にスタート。近年のパターンだと、日本でも全米と同時に放送される可能性大だ。その前に、この春放送されたシーズン10の追加エピソードのポイントをまとめてみた。

新型コロナウイルスの影響はもちろん「ウォーキング・デッド(TWD)」にもあった。コロナ禍で通常通りの撮影ができない中で制作されたのが、シーズン10の追加エピソード計6話。イレギュラーな状況だったので、ドラマの内容もイレギュラー。敵との戦いではなく、登場人物たちの過去や性格を深く描くドラマになっていて「TWD」ファンにはむしろ大好評だった。とはいえ、これらのエピソードでいくつかの新事実も判明。次のシーズン11開始に向けて、新たな事実を整理しておこう。

登場人物たちの過去が分かった!

【写真を見る】ニーガンと愛する妻ルシールのエピソードはファンから大きな反響を呼んだ
【写真を見る】ニーガンと愛する妻ルシールのエピソードはファンから大きな反響を呼んだ[c] 2021 AMC Network Entertainment LLC. All Rights Reserved.

まず、ニーガン、ダリル、プリンセスの過去と、ヒルトップを去ってからのマギーの行動が判明。これらがシーズン11のドラマに繋がっていくことだろう。

ニーガンと彼の妻ルシールの物語はやっぱり感動ドラマ。彼の職業が高校の体育教師だったことや、愛用のバットや黒の革ジャンの由来も描かれた。また、ニーガン自身が変化。彼は共同体からいわば追放されて、共同体の外にある住居を与えられたが、この家で過去の自分と対峙して精神的に強くなり、アレキサンドリアに戻った。この変化したニーガンとマギーの対決が、シーズン11で描かれるはず。

そしてダリルは、リックが行方不明になった後、ある女性と交際していたことが判明。ダリルの恋愛が描かれるのは、シリーズ初のレアなドラマ。ダリルとキャロルは親友同士だが、恋愛はそれとは別だということも分かった。また、キャロルと口論して関係がギクシャクしてしまい、2人がこれからどうなるのかも気になるところ。

一方、かなりヤバイ事実が判明したのが、プリンセス。彼女は幼少時から実母と継父との関係が難しく、そのためにADHD、不安神経症、PTSD、鬱、孤独感に悩まされていることが分かった。それでこれまでの彼女の少し奇妙な行動の理由は分かったが、となると、彼女の行動は今後も不安定になるかもしれない。このキャラ設定がストーリーにどう絡むのかにも注目だ。

プリンセスの過去に一体何が!?
プリンセスの過去に一体何が!?[c] 2021 AMC Network Entertainment LLC. All Rights Reserved.

そして、マギーの行動も予想外。彼女はドラマの中で、ヒルトップを出て風車の設計図をくれた女性ジョージーの元へ行ったと言われていたが、その後、ジョージーたちと別れて別行動になっていたことが判明。そして今は新たな仲間と一緒に行動中。マギーがヒルトップを出た後の行動はまだ不明点が多く、今後のストーリーの中で描かれる出来事があるかも?

新たな敵がちょっとだけ分かった!

『スター・ウォーズ』のトルーパーのようなスーツを着た敵は何者?
『スター・ウォーズ』のトルーパーのようなスーツを着た敵は何者?[c] 2021 AMC Network Entertainment LLC. All Rights Reserved.

一方、敵についてはあまり進展がなかった。シーズン10第16話で、ユージーン、ユミコ、エゼキエル、プリンセスの一行が遭遇した、白い装甲スーツの集団は第20話にも登場したが、その正体はまだ不明。彼らとユージーンの無線相手ステファニーとの関係も不明。彼らとのドラマが、シーズン11のメインストーリーの一つになるはず。
また最初の追加エピソード、第17話で、早くも新たな敵"収穫者(リーパーズ)"が出現。しかし、この集団の正体も不明。その中の一人がマギーを狙い、「教祖のご使命だ」と言った後で自爆したところをみると、カルト教団のような集団なのだろうか? 彼らとどんな戦いが始まるのか。これがシーズン11前半の大きなドラマになりそうだ。

文/平沢薫

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