芳根京子と岡田将生、『Arc アーク』で「急にキスシーン」でも信頼関係はバッチリ!

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芳根京子と岡田将生、『Arc アーク』で「急にキスシーン」でも信頼関係はバッチリ!

芳根京子主演映画『Arc アーク』(6月25日公開)の完成報告会が、6月2日にグランドハイアット東京で開催され、芳根、寺島しのぶ、岡田将生、清水くるみ、風吹ジュン、小林薫、石川慶監督が登壇。芳根と岡田は、劇中で惹かれ合う役どころを演じたが、クランクインがいきなりキスシーンだったと明かした。

『Arc アーク』は、ケン・リュウの「紙の動物園」を原作に、『蜜蜂と遠雷』(19)の石川慶が監督、脚本、編集を務めた映画。芳根が17歳から100歳以上を生き抜くヒロインのリナ役を演じた。黒いシフォンのドレスで登壇した芳根は「リナを意識してみました」と笑顔を見せた。

笑顔の芳根京子
笑顔の芳根京子

岡田は、キスシーンについて「芳根さんとすごく久々にお会いしたんですが、急にキスシーンだったもんね」と芳根と顔を見合わせる。「緊張しました。俳優としての信頼関係で不安はなかったけど、役柄を通してはその時に初めて会ったので、どうしようかと思っていて。石川監督と3人で段取りを1,2時間やってて、そのなかでリナと天音の関係性が深く理解できるようになって、ああいうシーンになったのかな」と手応えを口にする。

芳根も岡田について「天音役が岡田さんになるかもしれませんと言われた時、『かも、じゃなくて決めてください!』とお願いしたくらいです。天音はリナにとっても大切な役だったので、一度ご一緒したことがある岡田さんと聞いた時にほっとしました。ご一緒できたシーンはちょっと心がポカポカしたような気持ちになって。癒やしのまーさんでした」と言うと、岡田も「ハハハ」と笑った。

天音役の岡田将生
天音役の岡田将生

また、岡田は「彼女が闘っている姿を見て、この小さい身体のどこからそんなパワーが出てくるのかと。それがまたすごく美しくて、そんな彼女を支えたいという気持ちで現場にいました。よく頑張ったね。それに尽きる。僕にとっても幸せな時間でした」と言うと、芳根も「幸せな時間でした」とうなずいた。

会見では、岡田をはじめ、全員が芳根を称えた。寺島は「芳根さんと前半でご一緒しましたが、とにかくすごくガッツがあって。ずっと踊ってるシーンはなかなか上手くいかなくて、すごい悔し涙を流していて。できるまで一生懸命やっていて、気づいたらてっぺん(深夜12時)を回っていたこともあって。監督の想いに応えようとする芳根さんもすてきだったし、芳根さんのいいところを監督も捉えようとしていて。頑張ったね」と芳根をねぎらうと、芳根は「そんなこともありましたね」と笑った。

全員でフォトセッション

最後に芳根は「完成した映画を観た時、新たなジャンルの映画が誕生したなと思いました」と胸を張ってスタッフやキャスト陣に感謝したあと「映画の単独主演が(『物置のピアノ』以来)7年ぶりということで、すごく気合が入っています。大切な作品です。劇場にぜひお越しくださいと声を大きくして言えないのが心苦しいんですが、少しでも興味を持ってくれたらうれしく思います」と力強く締めくくった。

取材・文/山崎伸子

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