吉沢亮と山田裕貴、『東京リベンジャーズ』親友対談で明かした夢「いつかダブル主演作品を」
いまや旬な俳優というくくりではなく、名実ともに日本映画界を牽引する俳優となった吉沢亮と山田裕貴。ドラマ「トモダチゲーム」(17)での初共演をきっかけに、プライベートでも親交を深めてきた2人は、互いに刺激を受けあう盟友同志だ。そして彼らが共演する最新作『東京リベンジャーズ』(7月9日公開)で演じた、不良組織「東京卍會」の総長マイキーと副総長ドラケン役には、役柄を超えた真の絆が投影されている。今回そんな2人に単独インタビューを実施。北村匠海ら若手俳優陣と熱い火花を散らした現場を振り返ってもらいつつ、お互いの魅力についても語ってもらった。
原作は「週刊少年マガジン」で連載中の、和久井健による人気コミックス「東京卍リベンジャーズ」。どん底の生活を送るヘタレ男子のフリーター、タケミチ(北村)は、ある日人生で唯一の彼女だったヒナタ(今田美桜)が事故で命を落としたことを知る。その後、地下鉄で何者かによって線路に突き落とされたタケミチは、いきなり高校時代にタイムリープし、ヒナタの命を救うため、そして自分のふがいない人生を変えるため、人生のリベンジを図る。
吉沢は、ヒナタの事故に起因する「東京卍會」(通称トーマン)の総長、マイキーこと佐野万次郎役を、山田は副総長、ドラケンこと龍宮寺堅役を演じた。思えば「トモダチゲーム」シリーズや朝ドラ「なつぞら」など、共演作では親友的な役柄が多かったが、『東京リベンジャーズ』ではそれをさらに深化させた熱演を魅せた。
「初日にみんなで鏡を見ながら、お互いの外見をすごく褒め合いました(笑)」(吉沢)
――熱狂的なファンを持つ原作コミックスだけに、俳優の皆さんはルックスもかなりキャラクターに寄せて、役作りをされたようですね。
吉沢「初日がタケミチとドラケン、マイキーのシーンだったので、みんなで鏡を見ながら、お互いをすごく褒め合いました(笑)」
山田「そうそう。普段はあまりそういうことはしないのですが、今回はみんなが不安だったんでしょうね」
吉沢「自分自身のことはよくわからないから、とりあえず他人を褒めておいて、その返しを待つという感じでした。『俺どう?』みたいに」
山田「僕は亮を見た時、『マイキーじゃん!』と言いました」
吉沢「僕も『ドラケンじゃん!』と言いました(笑)。みんながそれぞれすごかったです」
――山田さんが思う、吉沢さんとマイキーとの共通点を教えてください。
山田「ぶれない芯の強さです。『俺はこうだ!』と口に出すわけではないけど、内になにかを秘めている感じがマイキーと一緒です。また、マイキーは少しおどけるタイプだけど、亮も実はそういうユーモラスな一面を持っているし。僕は漫画を読んだ時、『これ、亮じゃん!』と思いました」
吉沢「そうかな?」
山田「実際にすごくハマってると思いました。マイキーをやれる俳優はほかに思い浮かばなかったです」
吉沢「そんなことはないです!」
――吉沢さんは、山田さんとドラケンの共通点をどう捉えていますか?
吉沢「仲間たちをよく見ている部分です。山田くんは場の空気を温めてくれる現場の盛り上げ役ですが、人への気配りもすごいです。ドラケンも周りの雰囲気を見て、落ちている人がいたら自分から声を出して引っ張りあげるし、全体の士気を上げる人でもあるので」