又吉直樹、シソンヌじろうを唸らせた新鋭による、SFモキュメンタリー『ブラック』上映イベント開催
2014年から毎年開催されている「京都国際映画祭」内で実施される、映像文化における“次世代を担う人材、才能”の発掘を目指した公募プロジェクト「クリエイターズ・ファクトリー」。その2020年のグランプリ受賞作を上映する「京都国際映画祭クリエイターズ・ファクトリー 2020グランプリ作品上映イベント」が、7月15日(木)に有楽町シアターで実施されることが決定した。
上映されるのは、昨年リモート開催された京都国際映画祭2020クリエイターズ・ファクトリーで「エンターテイメント映像部門」のグランプリに輝いた山元環監督の『ブラック』。ピースの又吉直樹やシソンヌのじろうらを唸らせた本作は、Twitter上で公開された“消える男”浦尾透が映された動画をめぐるSFモキュメンタリー。山元監督と芸人である山元康輔、俳優の山元駿の三兄弟によって作られた野心作だ。
大阪芸術大学映像学科を卒業し、卒業制作『ゴロン、バタン、キュー』でPFFアワード2015審査員特別賞と神戸賞を受賞したほか東西の学生映画祭で複数の賞に輝いた山元監督は、本作の見どころについて「バカバカしいけどおもしろい。浦尾透の哀愁と可愛げが見どころです。やっと“あの音”を映画館で大音量で聴けることに歓喜しています。コロナのファーストインパクトで仕事を失っていた時期、兄弟3人だけで作りあげたエールを、是非有楽町シアターに観に来ていただきたいです!」とコメント。
イベント内では授賞式が行われるほか、審査員を務めた映画史研究家の春日太一、放送作家の天明晃太郎、映画評論家の松崎健男と受賞監督によるトークショーも実施される。是非とも足を運び、未来の日本映画界を担う新たな才能を目撃してみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬
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