林遣都、共演の保護犬に「母性が湧いた」小泉進次郎環境大臣は“熱烈キス”受ける!
『犬部!』(7月22日公開)の獣医学部学生ティーチインイベントが7月13日に神楽座で開催され、林遣都、篠原哲雄監督が登壇。スペシャルゲストとして、動物愛護行政を主導し、悪質事業者の排除や保護犬猫の譲渡促進に取り組む小泉進次郎環境大臣も参加し、獣医学部の学生たちとトークセッションを繰り広げた。
本作は片野ゆかの小説「北里大学獣医学部 犬部!」を原案に、青森県十和田市にある北里大学に実在した動物保護サークル「犬部」に所属する獣医学生たちの奮闘を描く青春ムービー。
7月3日に行われた完成披露イベント同様、保護犬出身のちえ(林演じる颯太の相棒犬、花子役)を連れて仲良くステージに登壇した林。ちえについて「顔も美人で色々な映像作品に出演している。ワンちゃん界では大女優です。今日まで一緒に過ごせて、うれしいです」とにっこり。保護犬&保護猫問題に取り組み、自身も保護犬アリスを飼っている小泉大臣も「僕も林さんと同じで、犬と会話をします。『そのドッグフード美味しいの?』とか」と、犬との日常を紹介。写真撮影時には、初対面のはずのちえが小泉大臣に熱烈キスするひと幕もあり、小泉大臣はかわいらしいハプニングに戸惑いながらも、うれしそうにちえの愛情を受け止めていた。
この日は、映画のモデルとなったサークル「犬部」を創設した北里大学の獣医学部生、約20名もオンラインで参加した。学生から撮影中の動物との触れ合い方について聞かれた林は、撮影を通して犬との接し方も変わったようで、「人と会話するのと変わらないくらい、日常会話をすることを心掛けました」と告白。
小泉大臣は「保護犬は色々な経験をしている背景があるけれど、そんな警戒心のある保護犬が自分との距離を許してくれた瞬間はうれしい」と自身の経験を語ると、撮影中に犬との心の距離の変化を実感したという林は、「最初は近づけない犬もいたけれど、僕の方に寄って来てくれる瞬間もあって、母性が湧きました。撮影が終わって東京に帰る時もさみしくて…。あんな感情になったのは初めてです」と小泉大臣のエピソードに共感していた。
続いて学生から「環境省として動物保護の観点で、なにに力を入れているのか」という鋭い質問が飛ぶと、小泉大臣はフリップを用意し、殺処分減少の推移や動物虐待の罰則の強化、基準の明確化を実施していることを説明。「今回の映画を観て『犬を飼いたい』と思う人もいると思うが、最後まで飼い主としての責任を果たせるかどうかを考えてほしい。コロナ禍でペットを飼う人も増えているが、捨てる方も増えている。これは不幸なこと。飼い主の責任を一人一人が考える、そんな世界を作っていきたい」と意気込みを明かすと、林も「俳優ができることは限られているが、『犬部!』が一人でも多くの人に届いてくれたらうれしい」とアピールしていた。
文/成田 おり枝