「ドラゴン桜」で注目の新星、鈴鹿央士「出会った作品に運命を感じた」『星空のむこうの国』で光る個性
「一人の人間として、いい歳の取り方をしたいです」
また、奇跡も信じるほうだという鈴鹿。
「そんなふうに、なんとかなると思って生きていきたので、そこも含めて奇跡って起こるんだなと思いました。芸能界に入ったきっかけも、初めて出た映画が『蜜蜂と遠雷』だったことも奇跡といえば奇跡ですし、そのなかで人との出会いは本当に大きかったです。
デビューして2年が過ぎたが、俳優の仕事については「ずっと楽しいと思えていますが、少しずついろんなものを経験すると、いろんな感情が湧き上がります。だから、もっと頑張りたいとか、もっと感情を出せるようになりたい、もっと届けたいという想いは、年々大きくなってきました」と述懐。
目指すべき俳優像について聞くと「まずは一人の人間、鈴鹿央士としていい歳の取り方をしたいです。僕がお世話になった先輩たちは、本当にすてきな大人たちばかりだったので、自分もそういう人間になりたいです。そうすれば、俳優としても魅力のある人間になれるんじゃないかと思うので」と言ったあとで「ビジュアル面だとトニー・レオンがいいです。あのシブカッコイイ雰囲気が最高なので。そこはまだまだなので、これからも頑張りたいと思います」とおちゃめな笑顔で締めくくってくれた。
まだまだ伸びしろを感じさせる21歳。彼のみずみずしい個性があますことなく映しだされた『星空のむこうの国』をぜひ大スクリーンで堪能して。
取材・文/山崎伸子
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