音楽クリエイター、ヒャダインが語る“新生スーサイド・スクワッド”の痛快さ「大笑いして、とにかくスカッとできる映画!」
刑務所でくすぶり続ける、とびきりやばいヤツらが集結した痛快サバイバル・アクション『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』が8月13日(金)から公開される。監督は、マーベルヒーローらしくないアウトサイダーたちの活躍を描いた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14)で世界中のド肝を抜いたジェームズ・ガン。本作は、キャラクター、ストーリー、アクションにおいて、すべてが常識破りで笑いまくり&暴れまくりの痛快作に仕上がっている。
そんな本作の魅力を音楽クリエイターのヒャダインがいち早く鑑賞し語ってくれた。幼いころに観たティム・バートン監督の『バットマン』(89)をきっかけに、アメコミ映画が好きになり、ヒーローよりジョーカーやペンギン、キャットウーマンら悪党側に惹かれたというヒャダインにとって、まさに“新生スースク”はど真ん中の作品ともいえる。
「ただ素直に“楽しい”を浴び続ける2時間は、すごく特別な体験でした」
終身刑を言い渡された14人の悪党たちが首に爆弾を埋め込まれ、減刑と引き換えに成功率0%の“怪獣”プロジェクトに立ち向かう。とんでもない状況にもかかわらず、悲壮感ゼロの彼らが、本編冒頭からアクセル全開な姿ににやけ笑いが止まらない。異色とも言える設定の本作を観たヒャダインの第一印象は「思考が停止するおもしろさ」だった。「これほどなにも考えず、純粋に楽しめた映画は本当に久しぶりです。どんなに楽しい映画やドラマでも、観ているといろいろ頭の中で考えてしまうんですが、この作品は考える暇すらない。ただ素直に“楽しい”を浴び続ける2時間は、すごく特別な体験でした」。
新生スーサイド・スクワッドのメンバーは、“悪カワ”ハーレイ・クイン、“武器オタク”ブラッドスポート、“筋肉野郎”ピースメイカー、“水玉の陰キャ”ポルカドットマンなど、愛すべきぶっ飛んだ14人の極悪党たち。「全員のキャラが立ちすぎ(笑)。僕ら日本人にとっては、海外の人がこれだけ並んでしまうと顔の区別がつきにくいことがありますよね。でもこのメンバーの場合、個性が強すぎて、すぐに誰が誰とわかるところもいいんですよ!」
「なにかを背負わせたりメッセージを含ませていないところも魅力」
ユーモアたっぷりのキャラたちの中でもヒャダインがお気に入りのキャラクターなのは、“サメ人間”キング・シャークだという。「倫理観も正義感もなにもないけどめっちゃ強い。なにしろ、ただデカいシャークですから(笑)。平気で人を食べちゃいますが、着ている服や持っている銃がどうなるかもお構いなし。その有無を言わさぬ感じがいいですね。撃たれても死なないし、ほとんど傷もつかない。なにも考えずに作ったような、いわば壊れキャラというか…。製作者側が、彼になにかを背負わせたりメッセージを含ませていないところも魅力です」。