乃木坂46卒業後に髪を20cmカット!伊藤万理華が放つ、比類なき“躍動感”の魅力とは?
エイジレス&ジェンダーレスな魅力で、近年、ますます女優としての存在感を増している伊藤万理華。女優、元アイドル、アーティスト…様々なジャンルの顔を持つ彼女が、最新作『サマーフィルムにのって』(公開中)では、“勝新”ファンの時代劇オタクな女子高生のハダシ役を熱演している。そこで今回は、女子高生からワケあり女性まで幅広い役柄を演じ分ける、女優・伊藤万理華の魅力を探ってみよう。
乃木坂46のメンバーとしてファンを魅了。アーティスト活動から女優の道へ
1996年大阪生まれ、神奈川育ちの伊藤は、2011年に女性アイドルグループ乃木坂46の第一期生として本格的な芸能活動をスタート。キャッチ・フレーズは「乃木坂46のベビーフェイス担当、伊藤万理華」。あどけなさも残るハニカミ笑顔で多くのファンを魅了し、「狼に口笛を」「生まれたままで」「ここにいる理由」のアンダー3曲でセンターを務めた。
映画デビューは中島健人主演のテレビドラマの劇場版『劇場版 BAD BOYS J 最後に守るもの』(13)。ドラマに続いて同役を演じた伊藤は、「リング」「貞子」の鈴木光司の短編集を原作とする『アイズ』(15)で初主演を飾るが、女子高生役を等身大で演じつつも恐怖や悲しみを一気に爆発させる際の瞬発力は秀逸で、メガホンをとった福田陽平監督からはその演技を「天才的」と絶賛されている。
そして乃木坂46卒業後として初となる映画出演作『映画 賭ケグルイ』(19)では、オリジナルキャラである謎の武装集団を率いる犬八十夢を元気いっぱいに体現。一人称「俺」のボーイッシュな立ち居振る舞いと、ちょっとおとぼけながら激しい気性の持ち主であるアウトローを演じたその熱量はすさまじく、伊藤は後に「自分の限界を突破することが必要だった」と撮影を振り返っているが、髪を20cm以上切って臨んだ本作は、女優として歩み始めた彼女のさらなる飛躍の“きっかけ”に。
また志尊淳が6人の女性たちを虜にしていくドラマ「潤一」では、男漁りに毎日出かけていく女性を体当たりで演じ、官能シーンにも果敢に挑戦。空虚さを抱える大人の女性が抱える焦燥感を見事に演じきるなど、新たな一面も見せつけた。
クラシックバレエ、ファッション連載、アートワーク…。多彩な才能を発揮
4歳から始めたクラッシックバレエで身体能力と表現力を養ってきた伊藤は、普通科の高校を卒業後、芸術大学に進学。独自の感性を生かしファッション誌やデザイン&グラフィック誌で連載企画を持つなどアーティストとしても活動。過去には熊坂出監督が執筆した小説の表紙デザインを手掛け、乃木坂46での6年間の集大成としてFASHION、ART、MOVIE、RADIOなどを詰めこんだ初の個展「伊藤万理華の脳内博覧会」も開催するなど多才ぶりをみせている。
7月から放映がスタートした深夜ドラマ「お耳に合いましたら。」では、チェーン店グルメ=通称“チェンメシ”の偏愛を語るポッドキャスト番組を始めるOLを好演。すっかり定着したベリーショートにエンディングのダンスまで、“伊藤万理華ワールド”とも言うべきキッチュな世界が繰り広げられているので、こちらもチェックしてみてはいかがだろうか。