『鹿の王』と“シカの聖地”奈良公園がコラボ!ユニークな保護啓発ポスターが完成
『もののけ姫』(97)や『千と千尋の神隠し』(01)、『君の名は。』(16)と、日本映画史にその名を刻むアニメーション作品で作画監督を務めてきた安藤雅司が監督を務め、2015年に本屋大賞を受賞した上橋菜穂子のベストセラーを映画化した『鹿の王 ユナと約束の旅』(9月10日公開)。このたび本作がシカの聖地として知られる奈良公園とコラボレーションすることが決定した。
強大な帝国が支配する世界を舞台に、謎の病から生き延び過酷な運命に立ち向かう血のつながらない父と娘の旅路を描く本作。戦いに敗れすべてを失い、囚われの身となっていた戦士団“独角”の頭・ヴァン。ある日混乱に乗じて脱獄に成功した彼は、自分と同じように家族を亡くした少女ユナと出会う。一方、帝国で謎の病が猛威を振るうなか、山犬たちを利用して反乱を計画する者たちが。ヴァンとユナはその陰謀に巻き込まれ、ついにはユナが山犬たちに連れ去られてしまうことに…。
このたび、シカ(飛鹿)の聖地である奈良公園とのコラボレーションによって作成されたのは、シカの保護啓発ポスター。奈良の象徴でもあるシカは、古くから神の使いとして大切に保護され、地域の住民と共生してきた。本作とのコラボポスターで啓発活動を行うことによって、少しでも多くの方にシカとの接し方について考える機会を作り、人とシカが共生を続けていくことができる環境づくりにつなげたいという願いが込められているとのこと。
奈良公園でシカと共生するための6つの約束が書かれたこのポスターは、奈良公園の周辺施設などで掲出されるほか、近鉄奈良駅にあるデジタルサイネージでも放映予定。この機会に、奈良公園に生きる1300頭のシカたちに思いを馳せてみては。
文/久保田 和馬
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