【今週の☆☆☆】驚愕の妖怪ワールド『妖怪大戦争』、ぶっ飛びアクション『ザ・スーサイド・スクワッド』など週末観るならこの3本!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
【今週の☆☆☆】驚愕の妖怪ワールド『妖怪大戦争』、ぶっ飛びアクション『ザ・スーサイド・スクワッド』など週末観るならこの3本!

コラム

【今週の☆☆☆】驚愕の妖怪ワールド『妖怪大戦争』、ぶっ飛びアクション『ザ・スーサイド・スクワッド』など週末観るならこの3本!

週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。今週は、巨大な妖怪獣の登場に、妖怪ハンターと妖怪たちが集結するド派手ファンタジー大作、クレイジーな極悪人たちで構成される特殊部隊のバトルを描くサバイバル・アクション、抜群の戦闘能力を持つ盲目の老人が主人公の傑作ホラー続編の、興奮とゾクゾクが止まらない3本!

知的好奇心くすぐる荒俣節と熱き血潮の三池節を堪能!…『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(公開中)

古代妖怪ハンターの末裔である少年役を寺田心が演じる(『妖怪大戦争 ガーディアンズ』)
古代妖怪ハンターの末裔である少年役を寺田心が演じる(『妖怪大戦争 ガーディアンズ』)[c] 2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ

古今東西ありとあらゆる妖怪たちが入り乱れる『妖怪大戦争』。昭和、平成に続く令和版の登場である。古代の化石が巨大な妖怪獣と化し、周囲を破壊しながら東京方面に移動を開始。日本の運命を託されたのは、真面目が取り柄の気弱な小学生だった…。今作もぬらりひょんや天狗、鬼、雪女など定番系から、狸の妖怪、狐面の女、待望の大魔神まで多彩な妖怪が集結。スリルと笑いを詰め込んだ、三池崇史監督らしい大戦争を巻き起こす。そんな本作のキーマンが、製作総指揮と小説版を手がけた博物学の大家・荒俣宏の存在。今作では日本列島を分断する巨大な溝フォッサマグナを使って“帝都の魔人”加藤保憲が眠る東京に繋ぐなど、妖怪バトルに知の楽しさをプラス。知的好奇心くすぐる荒俣節と熱き血潮の三池節が味わえる、一粒で二度おいしいエンタメ作だ。(映画ライター・神武団四郎)

チャームポイントは底辺の人間に寄り添っていること…『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(公開中)

【写真を見る】極悪受刑者から選ばれた14人が極秘ミッションに挑む!(『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』)
【写真を見る】極悪受刑者から選ばれた14人が極秘ミッションに挑む!(『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』)[c] 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM &[c] DC Comics

『スーサイド・スクワッド』の続編というよりも、世界観を異にするリブート……という小難しい説明はさておき、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督による新たなDCコミック映画ととらえるべし。極悪囚人たちが減刑と引き換えに、某国の独裁政権、さらには未知の異星生物(!)を倒すというミッションに挑む。DCではおなじみのハーレイ・クインをはじめ、いずれも憎めないワル。そんなキャラに加え、苛烈なバイオレンスも魅力だが、何よりのチャームポイントは底辺の人間に寄り添っていること。笑えるし、燃える映画ではあるが、ガン監督作品ならではの弱者が勝者になるクライマックスにグッときた。今夏いちばんの快作!(ライター・有馬楽)


磨きがかかった熟練テク!盲目の老人の戦いはさらに壮絶に…『ドント・ブリーズ2』(公開中)

とにかく強い!今回も盲目の老人の迫力は圧巻(『ドント・ブリーズ2』)
とにかく強い!今回も盲目の老人の迫力は圧巻(『ドント・ブリーズ2』)

盲目だが、じつは戦いのエキスパートである老人が、あの手この手を駆使して強盗団を返り討ちする。前作の異様な緊張感とテンション、痛快さ、すべての感覚が瞬時にして甦ってきた。それくらいノリとしては正統派の続編。ただ、新たなドラマなので、前作未見でも問題なし。
見えないことを逆利用したアイデアや、視覚以外の感覚による“座頭市”的な応戦と、じいさんの熟練テクには磨きがかかり、戦い自体のスケール感、壮絶さも当然のごとくアップ。さらに今回は、老人にとって“守るべき”少女が存在することで、モチベーション的にも共感しやすい作りだ。敵となる側の、あまりに許せない動機が明らかにされる後半では、孤高のヒーロー映画のムードさえ濃厚になっていく。前作以上に遠慮のない残酷さ、おぞましさは、偶然だが、同じ月に公開される日本映画『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)と比較したくなる。まったく同じ衝撃描写も!(映画ライター・斉藤博昭)

週末に映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!なお、緊急事態宣言下にある都道府県の劇場の一部では引き続き臨時休業を案内している。各劇場の状況を確認のうえ、足を運んでほしい。

構成/サンクレイオ翼

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