11月22日から11月24日までのミニシアターランキング(公開30館以下スタートの作品が対象)が興行通信社から発表された。今週はなんと、圧倒的な強さと人気を誇る1位の『ロボット・ドリームズ』(公開中)を筆頭に、2位の『ぼくとパパ、約束の週末』(公開中)、3位の『アット・ザ・ベンチ』(公開中)、4位の『動物界』(公開中)が先週と同じ順位をキープ。5位に初登場の『チネチッタで会いましょう』(公開中)が飛び込んだが、いずれもウェルメイドで上質な作品ばかり。その情報と噂をキャッチした目の肥えた観客が、映画館にしっかり足を運んでいるようだ。
【ミニシアターランキングトップ5】(11月22日~11月24日)
1位『ロボット・ドリームズ』(先週1位→)
2位『ぼくとパパ、約束の週末』(先週2位→)
3位『アット・ザ・ベンチ』(先週3位→)
4位『動物界』(先週4位→)
5位『チネチッタで会いましょう』(NEW)
3週連続1位の『ロボット・ドリームズ』は11月8日に劇場公開し、わずか10日間で興行収入3000万円を突破する快進撃! 全国での上映拡大も決定していて、最終的には50館以上での公開が予定されているので、今後ますます大きな盛り上がりを見せるのは間違いない。
2位の『ぼくとパパ、約束の週末』も自閉症の少年とその父親の実話に基づく感動のロードムービーが多くの人の心をほっこりさせているようだし、3位の『アット・ザ・ベンチ』は広瀬すず、仲野太賀らが等身大で体現した私たちの日常と地続きのささやかなエピソードが人気を集めているに違いない。4位の『動物界』の場合は、人間が様々な動物に変異してしまう“奇病”をめぐる驚愕の設定と、それを丁寧に視覚化した生々しい展開がスリラーファンを中心に話題を呼び、それが息の長いヒットにつながったと思われる。
5位に食い込んだ『チネチッタで会いましょう』は、1993年の『親愛なる日記』で第47回カンヌ国際映画祭の監督賞に輝き、2001年の『息子の部屋』で同映画祭のパルム・ドールを受賞したイタリアの異才、ナンニ・モレッティの最新作。モレッティ自身が演じる時代の変化についていけない映画監督が痛い目に遭い続けるヒューマン・コメディで、チネチッタ撮影所に縁のあるフェデリコ・フェリーニ監督やマーティン・スコセッシ監督らの映画へのオマージュも込められているのも楽しい。映画ファンの心を確実にとらえ、好調な滑りだしとなった。
続いて、今週末に公開予定のミニシアター映画をピックアップ!11月29日(金)に壮大な山々に囲まれたスイスの湖畔に実在するホテルを舞台に描くせつない大人のラブストーリー『山逢いのホテルで』、遅咲きのインド人バレエダンサーが夢に向かって邁進する圧巻のドキュメンタリー『コール・ミー・ダンサー』が公開。この2作がどんな健闘を見せるか楽しみだ。
公開規模は小さいものの、映画ファンに愛されて続け話題性の高い良質な映画作品を鑑賞できるミニシアターに足を運んでみてはいかがだろうか。現在、全興連ミニシアター支援プロジェクト「#ミニシアターへ行こう」では、応援したい映画館の魅力を紹介してくれる公式アンバサダーを募集中。自身のYouTubeチャンネルやSNSアカウントを通じてミニシアターを紹介し、劇場救済に協力してもらおうという試みとなる。応募条件等詳細は公式アンバサダー募集ページをチェック!
文/イソガイマサト
詳細:https://moviewalker.jp/special/minitheater/
●#ミニシアターへ行こう 公式アンバサダー募集ページ
詳細:https://reg18.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=ocnf-maqfkc-83d9b2cf8fbc22ac3cabe97c4e047659
●ミニシアター支援プロジェクト ハッシュタグキャンペーン
キャンペーンハッシュタグ「#ミニシアターへ行こう」をつけてミニシアター情報をシェアすると、抽選で「映画GIFT 2000円分」が毎月10名にあたるキャンペーンを実施中。
詳細:https://moviewalker.jp/special/minitheater/
ミニシアター支援プロジェクトに関するお問い合わせ:全興連ミニシアター支援事業運営事務局(株式会社ムービーウォーカー内)minitheater@moviewalker.co.jp