「孤独のグルメ」久住昌之&ホフディラン小宮山が語る“お酒と映画”『アナザーラウンド』イベントレポート
16歳からお酒が買えるようになり、飲酒については年齢制限がないというデンマークのお酒にまつわるルールに触れ、久住は「学校で生徒とお酒の話をするのが新鮮」と微笑む。小宮山も「真面目な先生が授業の前とかに実験だからという理由で飲むという、映画とはわかっているけれど、やることが極端でおもしろい」とし、映画に登場する先生たちのお酒の隠し場所についても、日本人にはない発想と大笑いする場面もあった。
映画で共感したシーンを訊かれた小宮山は「酔って気持ちよくなって物事がいい方にいくというのは分かります。夫婦関係とかを見て“あれはある”と思いました。度を過ぎるとよくないけれど、ちょっと陽気だからいいんですよね。だから生徒たちもついてくるわけで」と説明した。
イベントではコロナ禍のお酒事情についても語られ、久住は「久しぶりに飲める状況になったときに、3か月ぶりくらいに居酒屋に行って生ビールを頼んだら、ジョッキが重くてびっくりした」と明かす。小宮山は「お酒の飲み方が状況にあわせて変化しました」とコメント。久住が「そもそも店が開いてないから、飲んできた帰りに地元のお店でもう一軒ということもできなくなったよね。あれが好きなんだけど」としみじみ。小宮山も「僕も最後の一軒は1人で飲みたい派なので、さびしいです」とコロナ禍以前の飲み方を懐かしむ場面もあった。
飲んで記憶をなくすシーンに触れながら、久住は「そういう飲み方は30代で終わっています。印象に残っているのは子どもの頃に、梅酒の梅を食べすぎてふらふらになったことかな。大人になってからの酔っ払って記憶をなくすというエピソードは、恥ずかしいし覚えていないことが多いです。忘れたいのかな」と苦笑いしていた。
また、マーティンを演じたマッツのかっこよさに触れ「とにかく魅力的!」と語った2人は「奥さんがすごくきれいだし、なんといってもキャラクターがいい!最後に…ねえ」と映画の結末を話しそうなところで爆笑コメントがバンバン飛び出したイベントはお開きとなった。
初週来場者にはデンマーク版ビジュアルポストカードが全劇場でプレゼントされる。また、9月10日からの2週目には、オリジナル非売品コースターを全劇場にてプレゼント。どちらも数量限定、なくなり次第終了となっている。
取材・文/タナカシノブ