菅田将暉主演『CUBE』をオリジナル版監督が大絶賛!“CUBE”の舞台裏に迫る現場写真も到着
ある日突然謎の立方体の部屋に閉じ込められてしまった人々の姿を描き、世界中でカルト的な人気を博したヴィンチェンゾ・ナタリ監督の密室サスペンス『CUBE』(97)。同作を世界で初めてナタリ公認のもとでリメイクした『CUBE 一度入ったら、最後』が10月22日(金)より公開される。このたび本日9月2日=“CUBEの日”にあわせ、本作でクリエイティブ・デザイナーを務めたナタリのコメントと、謎多き本作の舞台裏が見られる撮影現場写真が同時解禁された。
菅田将暉と杏、岡田将生、柄本時生、斎藤工、吉田鋼太郎ら実力派キャストが集結した本作。目が覚めると謎の立方体のなかに閉じ込められていた、なんの接点もない男女6人。脱出を試みようとする彼らを、熱感知式レーザーやワイヤースライサー、火炎噴射など死に至る危険なトラップが次々と襲いくる。それでもなんとか立方体から抜けだすために、仕掛けられた暗号の解明に挑んでいく6人。しかし体力と精神力が限界を迎え、緊張と不安が極限まで高まるなか、徐々に人間の本性があらわれていくことに…。
カナダ出身のナタリは1990年代からストーリーボード・アーティストとしてキャリアをスタート。初長編監督作となった『CUBE』で一躍注目を浴び、近年では「ハンニバル」や「ウエストワールド」などのドラマシリーズを中心に活動している。「アメリカでもリメイクの話が進んでいたけれど、オリジナルと同じものになりそうな感じがして興味を持てなかった」と明かすナタリは、「異なる文化的側面を持ち込める日本版は、きっとスペシャルで新鮮なものになると思いました」と、本作を公認した経緯を明かす。
そして「オリジナル版でうまく機能したものがなにか、とてもよく理解してくれていた。ストーリーの根本的な部分もうまく機能しており、デザイン的な部分もそう。キャラクターもそう用で、キューブの中での彼らの衝突もある。オリジナルとは異なる種類の映画で、リメイクとしてうまくいったと感じます。キャラクターもそうだし、キューブの中での彼らの衝突もある。オリジナルとは異なる種類の映画です」と日本版を絶賛。
「『CUBE』のキーは、“なにができるのか”というアイデアを弾ませ、維持すること。トラップは内臓を揺さぶるような高いショック度と信憑性がなければいけない。自分が観客の立場になればなるほど、映画そのものよりもキャラクターと一緒にその場所に自分にいるとより感じることができる。日本版はこの点が非常によくできていると思いました」と語った。
さらにあわせて解禁された撮影現場の写真には、ライブコンサート環境に匹敵するLED照明や綿密に設計された衣装など、圧倒的な存在感を放つCUBEのセットが作成されていく舞台裏の様子が写しだされている。ナタリからアイデアをもらい、メガホンをとる清水康彦監督と演出部が練りあげた独創的なトラップや、ミニチュア模型を駆使して考え抜かれた膨大なカットの数々となっているようだ。
なお、10月6日(水)には、「小説 CUBE コンティニュード」の発売が決定。こちらは“もう一つのオリジナルストーリー”となっている。オリジナル版から20年以上の時を経て、ここ日本の地によみがえった刺激的な“CUBE”の世界を、是非とも劇場で目撃してほしい。
文/久保田 和馬