『竜とそばかすの姫』細田守監督作品の最高記録を更新!宮崎あおいがサプライズ登場でお祝い

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『竜とそばかすの姫』細田守監督作品の最高記録を更新!宮崎あおいがサプライズ登場でお祝い

細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶&ティーチインイベントが9月11日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、細田監督が出席。ステージでは公開57日間で興行収入58.7億円を突破し、細田監督作品の歴代最高記録を更新したことが発表された。お祝いのサプライズゲストとして、細田監督の『おおかみこどもの雨と雪』(12)、『バケモノの子』(15)の過去2作品に参加した宮崎あおいが花束を持ってサプライズ登場するひと幕もあり、細田監督が大感激すると共に「すてきなお母さんにおなりになった」としみじみと語った。

大ヒット御礼舞台挨拶&ティーチインイベントに登壇した細田守監督
大ヒット御礼舞台挨拶&ティーチインイベントに登壇した細田守監督

本作は母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、もう一つの現実と呼ばれる50億人が集うインターネットの仮想世界“U”で、大切な存在を見つけて悩み葛藤しながらも未来に歩んでいこうとする物語。7月16日より公開となり、9月10日までの動員数は423万人、興行収入は58.7億円を記録。この時点で、最終興収58.5億円となった『バケモノの子』を超えた。細田監督は「たくさんの皆さんに観ていただけて、こういう形でご挨拶できる。この作品はすごく恵まれているなと思う」と喜びを噛みしめていた。

【写真を見る】宮崎あおいがベルをイメージした赤い花束を持ってサプライズ登場!
【写真を見る】宮崎あおいがベルをイメージした赤い花束を持ってサプライズ登場!

宮崎の登壇は、観客にも細田監督にもまったくのサプライズで行われた。宮崎が姿を表すと、細田監督は「うわー!びっくりしました。久々ですね!何年ぶりですか?本当のサプライズですね!」と驚きの声を上げた。宮崎は「全然(本作とは)関係ないんですが、スタッフの方に声をかけていただいて『うれしい!』と思って飛んできちゃいました」と笑顔を弾けさせ、「ちょうど昨日会った女の子が『「おおかみこどもの雨と雪」が好きなんです』という話をしてくれて。その映画が好きということで、私のことも知ってくれていた。時間が経っても観てくださっている方がいるなと感じています」と細田作品の特別さを語っていた。


すると細田監督は「あおいさんのおかげで、映画をリアリティを持って作れる喜びを噛み締めながら、『おおかみこどもの雨と雪』と『バケモノの子』を作らせていただいた。『おおかみこどもの雨と雪』はお母さんの話だけれど、いまね、あおいさんも“リアルお母さん”だから。より映画のなかの(宮崎が演じた)花に近づいたような」と母になった宮崎と役柄とを重ね、「すてきなお母さんにおなりになった。すばらしいですね」と目尻を下げていた。

笑顔を弾けさせた宮崎あおい
笑顔を弾けさせた宮崎あおい

ティーチインイベントとあって、宮崎からも細田監督に質問が投げかけられた。宮崎は「来週はお誕生日で、歳を重ねられる。次の一年の抱負、テーマを伺いたい」と尋ね、細田監督は「あはは!」と照れ笑い。「映画を作るのは大変で、1本に最低でも3年くらいかかってしまう。今回はコロナ禍のなかで制作をして、なんとか感染者がいないまま走り切ることができた。しっかりした映画を作るには、それぞれ健康に元気にやっていくことが改めて大事だと思った。引き続き、健康に生き生きとやっていきたい」と意気込んでいた。

この日は観客の顔を見られた喜びを語っていた細田監督。最後には「コロナ禍で我慢して生活している方も多いと思う」と切りだし、「映画というものが、少しでも皆さんの気持ちを解きほぐすような、寄り添って癒すようなものであればいいなと思っています。いまみたいな状況だからこそ、映画が“自由の大事さ”や“抑圧から解放されることの大事さ”を、改めて感じさせてくれると思う。そのために映画はあるんだと思う」と心を込め、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田 おり枝

※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

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