釜山国際映画祭へ正式出品も決定!『彼女が好きなものは』メインビジュアル&予告編が解禁
「腐女子、うっかりゲイに告る。」のタイトルでドラマ化もされた浅原ナオトの小説「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」を、『世界でいちばん長い写真』(18)や「レンタルなんもしない人」の草野翔吾監督が映画化した『彼女が好きなものは』の公開日が12月3日(金)に決定。このたびメインビジュアルと予告映像が解禁された。
本作はゲイであることを隠しながら生活する男子高校生とBL好きの女子同級生との恋愛を通して、世間にはびこる“ふつう”という価値観とのギャップに向きあう男女の姿を描く。主人公の安藤純役を演じるのは「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」や『樹海村』(21)の神尾楓珠、純に恋をする三浦紗枝役には『ひらいて』(10月22日公開)も控える山田杏奈。共演には前田旺志郎や三浦獠太、池田朱那、今井翼、磯村勇斗、三浦透子、渡辺大知、山口紗弥加らフレッシュな顔ぶれから実力派キャストまで集結。
このたび解禁された予告映像は、純が書店でBLマンガを購入しようとしている紗枝と遭遇するところから始まる。自分がゲイであることを周囲に隠して生きてきた純と、BL好きの腐女子であることを隠してきた紗枝は、偶然の遭遇を機に急接近。やがて紗枝から告白された純は「“ふつう”の人生を歩めるのではないか」という一縷の望みにかけるように承諾し付きあうことに。そしてその先に待ち受けている葛藤や苦悩、傷つき支えあいながら“個”と“個”の関係を築きはじめる2人の姿が映しだされていく。
また、このたび本作が10月6日(水)から10月15日(金)まで開催される第26回釜山国際映画祭のOpen Cinema部門に正式出品されることが決定。これまで『君の膵臓をたべたい』(17)など話題の日本映画が出品されてきたこの部門で、本作がどのような反響を集めるのか。現地から届けられる続報にも注目していきたい。
文/久保田 和馬