20代の等身大ヒロインを描く『わたし達はおとな』公開決定!主演は木竜麻生、共演に藤原季節
<スタッフ&キャストコメント>
●加藤拓也(監督)
「演劇と映画は全く違いますし、自分が演劇で良しとしているものがどうすれば映像の中でもできるのかまだわかっちゃいませんが、今回は普段から一緒に演劇をやっている人達と稽古をして稽古をして、リテイクをしてやり込んだ結果の生感というもの、だからつまりライブ感ですよね。生イコール演劇ではございませんが、私たちを通じて私たちを見つめる、とにかく生活がそこにあると思える生活の映画が出来上がったのではないかと思っております。私たちの生活を非日常で俯瞰して体験する、そんなことがテーマの映画です。一口にラブストーリーと言われてしまえばそれまでなのですが繰り返し言わせていただきますとこれは生活の映画なのです。ドキュメンタリーじゃないですよ。アドリブもないですよ。映画だから。」
●木竜麻生(優実役)
「『"生活"や"暮らし"がそこにある』『表と裏だけじゃなくて、もっといくつも面があるんだと思う』加藤監督が言っていた言葉を心に書き留めて、相手と役と自分と向きあってみた。ある時、たくさんの人に守られているような初めての感覚の中で、見たことのない顔をした自分がいた気がしました。あのアパートや道端、そしてそこのカフェ。あらゆるところにこの映画の中の人たちがいるんじゃないか....そんな気がしています」
●藤原季節(直哉役)
「加藤拓也監督の書いた物語にこれまで多く参加してきたが、そのたびに文字通りボロボロになった。彼の脚本や芝居は、基本は技術的な積み重ねの上に成り立っているが、最後には激しくエモーショナルな部分で戦うことを自然に求められる。それでいつもボロボロになるわけだが、『わたし達はおとな』ではそのボロボロ具合がいつもとは比にならなかった。木竜麻生さん演じる優実と一緒に、傷つけあったり笑ったりしながら、この物語を駆け抜けた。優実がそこに存在していたということは、僕の癒えない心の傷がずっと証明している」
文/鈴木レイヤ